ご挨拶

乗り物好きを自任していましたが、このところ徒歩での旅行がマイブームです。

2018年4月26日木曜日

航空会社が倒産、そのときマイレージは?

 利用に応じて貯まるマイレージ。航空券との引き換えやアップグレード等の各種サービスの代価になり、多くの航空会社が独自のプログラムを用意している。

 飛行機を頻繁に利用する旅行者には楽しいシステムだが、航空会社が倒産したとき、そのマイレージはどうなるのか。投資家を見つけられなければ航空会社と一緒に消えてしまうのだろうか。

 2017年、エアベルリンが倒産し、再建に名乗りをあげる投資家がないまま航空会社は消滅した。実は私、この会社のマイレージサービスであるTopbonusに加入しており、ワンワールド加盟の航空会社で飛ぶときにはマイレージを集めていたのだ。エアベルリンがいつかベルリンから日本への直行便を運航してくれることを願って。

 エアベルリンの消滅が決定したとき、私は自分のマイレージも無くなってしまったものと思っていた。しかしこのTopbonus、エアベルリンとは別の会社として運営されており、航空会社とは別にしばらく命脈を保っていた。Germaniaといった航空会社でも利用できるようになったとのニュースが送られてくることもあったし、生残りをかけて努力が続けられていた。しかしいかんせん、利用できる範囲が狭く、私ももうTopbonusでマイルを貯める気にはなれなかった。

 そんななか、2018年に入ってTopbonus自体も倒産し、清算手続きを開始した。私のところには、破産管財人からメールでその手続きが知らされ、私もマイレージを持っていたということで債権者の一人であることを知った。

 とはいえ、そんな債権が簡単に回収できるとも思えず、放っておいたのだが、ウェブ上で請求手続きができるとのメールが来たので、ダメでもともと、ブログのネタにでもなればと思って手続きをしてみることにした。

 まず指定されたウェブページにアクセスし、会員番号や住所、銀行口座番号を入力し送信すると、私の債権の額が提示されて、それで納得するなら、後日個人口座に入金されるとの表示が出た。あまりの簡単さに拍子抜けしたのだが、私の5000マイルほどの残高は20ユーロほどになるとのことだった。

 5月に登記裁判所で正式な手続きが行われ、希望すれば立ち会えるそうだ。

 出席するつもりはないが、私のベルリン-東京直行便の夢は20ユーロに姿を変えて私のお財布に入ることになった。夢に感謝!



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