ご挨拶

乗り物好きを自任していましたが、このところ徒歩での旅行がマイブームです。

2012年4月25日水曜日

ハノーファー発憤怒列車

今週は、ハノーファーで技術メッセが開催されている。私も見学すべく訪れたのだが、その往復はさんざんだった。

まずベルリン・シュパンダウからのった往路のICE。車両タイプICE2。これは編成が短く、途中で切り離し出来るように2つの短い編成が併結するもの。シュパンダウ駅は、中央駅を発ったICEにとってベルリン最後の停車駅。新幹線なら品川駅と似ているが、停車時間は長くない。

いざ乗り込むと、乗り込んだのは私が予約した席がある編成とは別の編成。併結した編成は途中で途切れていて走行中は後ろから前へ、また前から後ろへは移動できない。列車は満員で予約したのに座席無し。このままハノーファーまでの1時間半立ちっぱなしかと思っていたら、1時間走って途中のヴォルフスブルクでかなりの人が降りたので残りの30分は席に着けた。満席の理由は開催中のメッセへの訪問者のためかと思っていたらさにあらず。ベルリンとフォルクスワーゲンの本拠地であるヴォルフスブルクの間には、ICE通勤の人がかなり乗っていたようだ。

朝から疲れる、その上、予約していたのに席に着けないのは不満の残る旅立ちだったが、自分の乗る車両を良く確認しなかった自分が責任もあり自分が悪いので仕方がない。

そしてハノーファーでメッセを見学した帰り道。朝のこともあるので今度は注意して自分の席を確認。今度もICE2の車両。自分の席は後ろの編成にある22号車。しかし到着した列車は併結していない短い編成。自分の乗る車両を探していたが、見当たらずもう発車時間。仕方なく乗り込んだが、やはり22号車はどこにもない。

検札に来た車掌に私の車両はどこなんだと聞いたら、あんたの乗る列車は15分遅れだとちゃんと駅でアナウンスしたはずだと。駅でアナウンスしていたかどうか争うことはできないが、前の半分は定刻運転で後ろ半分が遅れていたってことか。別々の駅を出発した二つの列車が途中で連結された一つの列車になるってことはあるが、この日は、併結する駅で、遅れて来る列車を待たずに前半分だけが先に発車してしまったということのようだ。

しかもこの列車、満席の上、ハノーファーを出てヴォルフスブルクには停まらない運転。ベルリンまでの1時間半、立ちっぱなし。メッセでもさんざん歩いた後だったので、かなりこたえた。

メッセで列車が混むことを考えて席を予約したのに、往路復路両方とも自分の席に着けなかった。列車の構造が、そのように不便にできているなら仕方がない、短い停車時間で自分の乗る車両を見つけられなかったのだから仕方がない、駅でアナウンスしたと言うが聞き取れなかったのなら仕方がない。と思ってみても、怒りは消えない憤怒列車の旅。

7 件のコメント:

  1. こんにちは、たぬきです。
    お蔭様で、ドイツより無事帰国致しました。

    どちらのラベルにお礼を申し上げよう?と思っていたら、こんなに楽しい(失礼)記事が・・・
    私も数年前TGVかAVEで、危うく同じ目にあうところでした。
    予約していた車両の番号がなかなか見当たらず・・・
    車両番号は、忘れてしまいましたが、例えば、[1~15・16~30]の様に到着&発車とホームには掲示されていて、ホーム中央に待機。探しても見当たらず、同じ様な乗客がウロウロ、あわあわ。
    実際列車は[16~30・1~15]と連結していて、先頭16号車までトランクを引きながらホームを走った記憶があります。
    なので、去年フランスに行く友人にその旨気をつける様話しておきましたが、乗車した後に気づき、連結に阻まれ前の車両に移動できず、パリから1時間立っていたそうです。
    しかし、こんな事はフランス、イタリア、スペイン・・のお話で、ドイツでもあるなんてビックリです。
    今回、私の旅行がスムースだったのは、珍しいことなのでしょうか?

    長々とすみません。
    また、ドイツの珍道中を報告させて下さい。
    ありがとうございました。

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    1. コメント有り難うございます。
      この失敗、半分は自分の責任ですが、復路で列車の半分が来なかったてのは自分のせいばかりでもないように思います。しかし列車に乗るっていうのは、たとえお客として乗るだけでも知識と技術がいるものですね。
      二編成併結のとき、一つの列車というよりも二つの列車が一緒に走っているだけと考えるのがいいようですね。今はドイツの列車も没個性になってしまいましたが、かつてのように「ラインゴルト」とか列車名を復活して、行き先表示にもちゃんと出して欲しいですね。
      ドイツのICEだと、車両のタイプによっては外からでは何号車なのか分からないものもあります。そういうのも混乱の元凶ですね。

      たぬきさんの珍道中の報告、楽しみにしております。

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  2. たぬきさま、もしこのコメントをお読みになったら教えて頂けますか。TGVは、座席指定無しで乗り込むと違反金?を取られると聞いたことがありますが、これって今でもそうなんですか。そして今回のケースのように座席指定は受けているが別の編成に乗ってしまった場合はどうなるんでしょう。
    実は私、TGV未体験です。TGV東線が開通して320 km/h運転を開始したときにその路線を通ったことはありましたが、車両はドイツのICEでした。

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  3. 僭越ながら、コメントさせて頂きます。

    友人に再度、当時(昨秋)の詳細確認。
    結局友人(外国語全く話せず)はパリを出発した時から、予約指定の22号車は存在しなかった。
    との事でした。
    ・・・Berlinerさまと同じ???状況と思われます。

    しかし、帰国後旅行会社に苦情を言うと、指定分+乗車券分まで、返金してもらったそうです。さすが、旅行会社に”高級”代金を支払った甲斐があります!
    日本の会社がかぶったのか?SNCFまで問合せそちらがかぶったのか?彼女達は知らない所です。

    また、友人曰く、TGVは満席どころか、通路に通れない程”いかにも無賃でしょ?”と思う人が大勢いて、車掌さんが検札を諦めたのか、来てくれないので、この列車で合っているのか聞くことさえできなかった。日本ではありえん!!と思ったそうです。
    しかし、私が乗る際は必ず、検札に来ますが・・

    またまた長くなりましたが・・・なので「違反金」についてはわからなそうです。お役に立てず悪しからずです。

    ちなみに、今回初めて、乗り降りしやすい列車に乗りました。
    主人は新幹線の設計等をしておりまして、毎度
    「列車のこんな急な階段や、ホームとの間隔、段差。日本では改善改善なのに・・」と常日頃ぼやくので
    「手を差し伸べたり、荷物を持ってあげたり・・恋が生まれる為じゃないの?」と言っておりましたが、
    段差もほぼなく、ドアの幅も広く乗降しやすかったです。感動。

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    1. たぬきさん、情報を有り難うございます。TGVでも通路まで乗客で埋まるということがあるんですね。TGVは、速度重視でスポーツカーのようなコンセプトで作られていて、定員オーバーに関しては余裕がないって聞いたことがありましたので、座席以上にお客が乗らないようにしているのかと思った次第です。
      ICEの車両は乗降しやすかったですか。それでもホームとの間が開いていたりホームから車両まで一歩登らないといけなかったりで、日本の新幹線と比べるとかなりワイルドな乗り物だと思いますが、そこがいいところでもあるのかもしれません。新幹線は、ドアがぴったり所定の位置に来るし、ホームとのすき間もエレベーター並に狭かったりして頭が下がります。

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  4. こんにちは、たぬきです。

    今回ドレスデン→ベルリンに利用したのは、提案頂いた通りECでした。
    もう一点、こちらのブログに苦情がくる?前に追記させて下さい。
    主人の話の聞きかじりを申しますと、
    欧州車両メーカーは、走行安定性(振動)が良く、
    1等シートは快適(自動車も欧州と日本メーカーでかなり差を感じます。)、
    色彩など車内デザインも良く、
    その上、料金が安い
    と、ステップ以外はお気に入りの様です。
    ダイヤの正確性と、大震災でも証明された安全性は少々日本に分があるかもしれませんが。

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    1. たしかにヨーロッパの車両の走行安定性は、新幹線に限らず在来線車両でもいいですね。EC、ICの車両は、天井が高く広々として快適そのものです。今はなくなってしまったのですがドイツがEC用に作った二等車は傑作でした。半ばコンパートメントで半ば開放室というお面白い造りで一等車と遜色ない居住性でした。普通急行のEC、ICがだんだんと減って来ているのは残念です。

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