ご挨拶

乗り物好きを自任していましたが、このところ徒歩での旅行がマイブームです。

2018年1月26日金曜日

ベルリン生活で体内年齢マイナス20歳を達成!

 ベルリンに暮らし、現地に長く住んだ日本人と知り合うようになって驚いたことがある。それは皆、実に若々しいということ。特に年配の女性にはその傾向が顕著だ。多くの人が明るくエネルギッシュで見た目も若い。

 どうしてだろう。ベルリンには若さの泉がある? たしかに絵画館(Gemäldegalerie)にはクラーナッハの「若さの泉(Der Jungbrunnen)」があるがそのせいだろうか。まさか。しかしやはりこの街に「若さの泉」があるとしか思えない。考えてみると若さが保たれる理由として幾つか思い当たることがある。それを列挙してみよう。

1.交通機関が「適度」に発達している。「適度」というのがポイントだ。自動車を使わなければ暮らせないほどの田舎ではないにしても、歩く機会もかなりあるということ。

2.が多く、散歩道に事欠かないということ。1.とも重なるが、ベルリンは「ヨーロッパで最も緑の多い街」と自慢するベルリン市民は多いが、散歩に出たくなる公園、少し街の外に出れば豊かな自然があり、自然に歩く習慣がつく。どこかで書いたが、「散歩」はドイツ人の「隠れた」国民的スポーツで、一緒に住むうちにその習慣に染まる日本人も多い。

3.ストレスのない人間関係。これは日本人コミュニティーの人間密度と言えるかもしれない。日本を離れて海外で生活するのは自由な空気の中で暮らせてストレスがないと思われるかもしれないが、実は日本人コロニーができてしまうと日本人的人間関係は、日本国内以上に濃密になり、それに比例してストレスも大きくなる。幸いにして、ベルリンにはそれがない。

 こんなところだろうか。

 私もこんな環境で生活を始めてそろそろ20年になる。私もベルリンに暮らす日本人として若く見えるだろうか。先日のこと、女房の買った体組成計機能の付いたOMRONの体重計に乗ってみた。そこでの数値に一瞬、目を疑った。なんと体内年齢が、実際年齢よりも20歳も若かったのだ(ちょっと、いやだいぶ自慢)。ということは、ベルリンに来てから全く歳をとらなかったということ?

 やはりベルリンには「若さの泉」がある!



 ちなみに昨年から健康のために以下のこともやっている。

半日断食 - 夕食を食べた後は、翌日の昼食まで固形物を口にしないというもの。朝食は、自作酵素液を炭酸水とレモンで割ったジュースとハチミツ/生姜紅茶
ウォーキング - 1日1時間、約4kmを歩く。特に午前中の空腹時。
腕振り体操 - 腕を前後に振るだけ。約500回。
・プチ自重筋力トレーニング

 どれが効いたのかはわからないが、ベルリン生活との組み合わせでかなりの効果があったようだ。


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2018年1月24日水曜日

私の散歩道 - リーツェンゼー公園(画像あり〼)

 シャルロッテンブルク地区、ベルリンSバーン内の最西部にリーツェンゼー(湖)というゆがんだ瓢箪状の湖があり、その周囲は公園になっている。湖の周りは、公園内と一般道がプロムナードになり、一部を除いて湖面を見ながら湖岸を一周できるようになっている。一周すると30分くらいだろうか。

 瓢箪のくびれた部分の上をNeue Kantstraße(ノイエ(新)・カント通り)が通っているが、その部分はトンネルが湖の両側を結んでいる。

リーツェンゼー湖の両側を結ぶトンネル。上を通るのがノイエ・カント通り。


 この湖岸の散歩道、大げさに聞こえるかもしれないが、私の人生に影響を与えた道。散歩の習慣は、ベルリンに来て数年してからついたのだが、その頃、私の人生は完全に行き詰まっていた。ベルリンに来る時に持ってきた目標は何も達成できておらず、達成の見込みもない。アルバイトで食いつなぐだけの日々、完全に煮詰まっていた。絶望。

 そんな私にとって唯一の安らぎを与えてくれるのが、この湖の周りを巡る散歩だった。湖のほとりを歩いていたある日、ふと湖が私に話しかけているよに感じ、私は心の中でそれに答えた。

 - お前は、どこへ向かっているのだ?
 -  どこって、目標だよ。はるばるとこの街に来た理由はそれさ。
 - 目標? それって行かなきゃならないところなのか?
 - ・・
 - 人生なんて日々、同じことの繰り返しだよ。目標なんて無意味だ。
 - そうだろうか? 目標は必要だし、それがなければ進めない。
 - そうかな? お前は私の周りを毎日毎日巡っているようだが、それは意味のないことなのかな? それを楽しんではいないのか?

とそんな感じの対話をしたように記憶する。たしかに私は散歩を楽しむようになった。日々繰り返されるなんの変哲もない行事を楽しめるようになっていた。反対に「目標」が自分を苦しめているのに気がついた。

 放下著! 執着を一つ捨てることにした。そして日本に戻らずにベルリンに暮らし続けることを決めた。

トンネル内の歩道は、老朽化のために現在閉鎖中。

それから15年近くが経った。ノイエ・カント通り下のトンネルは、歩道の橋が老朽化したために現在閉鎖中。閉鎖をきっかけに私の散歩コースのバリエーションが増えた。それは、私に人生の道の選択が一つではないということを教えてくれているようだ。散歩道に感謝。

 散歩が人生を変えることもある。

 

湖岸の旧ボートハウス(カフェ):夏
南のカスカーデを望む

クノー-フィッシャー-プラッツ(広場)を望む。
湖近くの休憩施設
Pianocafe am Lietzensee - 湖は見えないが甘いケーキが食べられるカフェ。古い楽器の展示があり、時々朗読会やミニコンサートが開かれている。
Sale E Pepe - イタリア料理店。湖は見えないが、夏には屋外でワインを傾けながら涼むことができる。以前はスペイン料理店でタパスが食べられた。
Hotel Seehofのテラス - 夏の間、テラスがオープン。湖を見ながら飲食(飲むだけでも)を楽しめる。気温、風向きによっては、避けた方が賢明(湖の悪臭)。
Engelbecken - ドイツレストラン。湖は直接は見られないが、ドイツ料理とバイエルンビールが美味しいレストラン。シュニッツェルは私からのおすすめ。
Boothaus Stella am Lietzensee - 古い設計に基づいて再建されたボートハウスを利用したカフェ。湖に直接面している。Seehofと同様に夏には湖の水質悪化の影響を受けやすい。
・Manstein - Engelbeckenと道を挟んで向かい合うカフェ。



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2018年1月17日水曜日

ベルリンあんぱん(画像あり〼)


ふるさとは遠きにありて思うもの
そして悲しくうたうもの

と詠んだのは室生犀星ベルリンという異郷に住むとやはり故郷への思いが募る。精神的な想いという抽象的なものはもちろんだが、日本で覚え親しんでいた味、具体的には食べ物への想いも郷愁の一つ。口、胃袋で感じる郷愁とでも言ったらいいだろうか。

 あるとき、ふとあんぱんが食べたくなった。柔らかくてちょっと甘みのあるパンの中に餡子が入っていて、艶やかな皮にゴマやケシの付いたあのあんぱん。食べたいという欲望は、意識した途端にどんどんと強くなっていく。ゴマやケシ、餡子の中の小豆の皮が歯で潰され、噛み切られるときの甘く心地よい刺激・・

 さて、どうしよう。家族や友人に日本から送ってもらうか・・。いや、そんなことをしなくても、ベルリンに住んでいる日本人なら簡単な解決法を知っている。日本のパンを売っているパン屋に行けば簡単に買える(あんぱんもあったよね)。

 なんだそんなことか、買って来て食べればいいんだ。簡単簡単、と思ったら、室生犀星の歌が浮かんで来た。「ふるさとは遠きにありて思うもの」なのだ。遠きふるさとが、簡単に手の届くところにあったら、想いだけが遠ざかってしまう・・。

 なんて言ったら、なんて天邪鬼(あまのじゃく)と思われるかもしれないが、私の偽らざる感情の運動なのだ。

 じゃあどうする? 食べたいと思いながら、食べられられない苦しみを楽しむ? そういうのをドMと言うのだろう。そういう傾向がないわけでもないのだが、私にはもっと妙案がある。遠くのふるさとを思いながら、手の届かないあんぱんを食べる方法。

 まずトルコ系のスーパや市場に行ってButterlingブッターリング:「バターリング」の意)というパンを買ってくる。それに自家製の餡子、できなければ、妥協してアジアショップで缶詰なりを購入、を挟んで口に運ぶというもの。このブッターリング、形はあんぱんとはだいぶ違うが、味といい、食感といい、ゴマがまぶされているところといい、あんぱんの「パン」にそっくりなのだ(少なくとも私はそう思う)。

トルコ系スーパーで買ったブッターリング(バターリング)パン

小豆で作った餡を挟みました。形はともかく、味はあんパンそのもの!


 食べるときには、是非、目をつぶって故郷を思いながら食べて欲しい。口の中にふるさとの思い出が広がるから。


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2018年1月15日月曜日

焙煎工場という名の喫茶店

 コーヒーは自分で淹れるのが楽しい。フリーランスなので時間は自由になるが、コーヒーブレイクの度に喫茶店に通っていては仕事にならないので滅多に喫茶店には足を運ばない。したがって関心も薄い。ベルリンには、独立系の個性豊かな喫茶店が多く、街にアクセントを与えていて、洒落た喫茶店を探すのを趣味にしている人も多いようだが、こういうカフェ文化は私にとっては猫に小判かもしれない。

 しかし、このところのマイブームである「自家焙煎」のせいか、いつもは前を通り過ぎるだけの喫茶店にふと目が行った。そこには、大きくはないが RÖSTWERK - Kaffeeröstrei と書かれていた。つまりレーストヴェルク - 珈琲焙煎工場という意味だ。三日に一度は通る散歩道なのに今まで気づかなかったとは・・。いつからあったのか。最近できたのか。いやずっと前からあったのかもしれない。なかったのは私の意識の中のこと。

Röstwerk(焙煎工場)という名の喫茶店

 脳幹毛様体賦活系と言っただろうか、そんな脳の部分の働きで人は自分に必要な情報だけを集めるそうだが、この「発見」はまさにそれかもしれない。暗い店内を窓越しに覗いていると中からは私の姿がバッチリ見えたようで、店員がおいでおいでをしている。

 入ってみると中に焙煎機らしきものが置かれていてそのマシンからは排気のためかダクトが延びている。名前の通り、ここで焙煎をしてコーヒーを出しているようだ。店内で飲む他に焙煎したコーヒーも売られている。もしやと思い、

「生豆も売りますか」

と訊いてみたところ、生豆でも売るとのこと。

店内の様子。焙煎機から排気用のダクトが延びる。画像が曇っているのは煙ではなく、外との温度差でレンズが曇ったから。

 うちにはまだ生豆が残っているので今回は止めておいたが、次回は生豆を買いに来よう。今日は満席なのでケーキを一つ買って店を後にした。場所は、Seelingstr. 32, 14059 Berlin。


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2018年1月12日金曜日

生豆の焙煎に挑戦

 昨年末、トルコ系スーパーでコーヒーの生豆を購入したことは、既に報告した(参照:「トルコ系スーパーマーケットでコーヒーの生豆」)。豆を買っても眺めているだけではコーヒーは飲めない。焙煎して、挽いて、淹れる。それによって初めて液体のコーヒーになる。挽いて淹れる、というのは、最近ではマシンに押されて少なくなってきたとはいえ、わりと身近な行為。私もやったことがある。しかし焙煎するというのは、これまで生きてきて一度もやったことがない。さてどうしたものか。

 今はインターネットで調べればかなりのことがわかるようになった。焙煎も然り。その中でフライパンで煎るというのが最も手軽かと考えてやってみた。結果はというと全くダメ。200 gという量も多すぎたのだが、うちの電熱式のコンロでは全く歯が立たない。熱が弱いし、撹拌しようとフライパンを持ち上げると熱が伝わらないし、置きっぱなしだと片面が焦げてしまう。一時間近くやってかなりのムラができたところギブアップ。

コーヒーの生豆を煎るも、かなりのムラができてギブアップ


 わりと火が通っていそうな個体を集めて挽いて飲んでみたが、薄くてコーヒーとは懸け離れた飲み物ができてしまった。

 友人からのアドバイスもあり、次に試みたのがオーブンでの焙煎。240度程度で「一爆ぜ」まで15分、「二爆ぜ」までさらに15分ということだった。やってみると5分程度で一爆ぜが始まりそれが10分程度続くが、二爆ぜがなかなか起きない。20分程度頑張ったが二爆ぜが起きないのでまたもギブアップ。その間、オーブンの排気口から煙がもうもうと上がり、冬だというのに窓全開(うちには換気扇がない)、段ボールの板であおいで空気を外に逃がす。火事だと通報されずに済んだのが幸いだ。

 飲んでみたが、多少苦みがあるものの、かなり薄く、コーヒーの味わいはない。苦さの原因は焦げではないかと思われる。それでもめげずに何度か試行錯誤を繰り返した結果、焙煎時間が長すぎると判断し、最後の一爆ぜが済んでから10分程度で焙煎を切り上げたところ、なんとかコーヒーらしきものが出来上がった。挽いて淹れてみるとコーヒーの味がする。自分の苦労を思うとき、どんなものでもその味は格別!

コーヒーらしきものができたが、焙煎にまだまだムラがある。
しかし焙煎した豆を観察してみると、真っ黒く炭のようになったものと茶色いものが混ざっているのがわかる。オーブンの性能によって多少のムラはできるそうなのだが、この焙煎程度のばらつきはそういう原因ではなく、豆自体にムラがあるのではないかという結論に至った。たしかに買った生豆の袋には産地が書かれていない。ということは、いろいろな産地から来たものが混ぜられているという可能性もある。それならば、これくらいが自家焙煎の限界だろうか。

 それでもムラの具合をよく見ると黒く変色したものが多い。ムラは避けられないにしてももう少し焙煎時間を短くしてもいいかもしれない。よし次回はそれで行こう!

 こんな風に試行錯誤ができるのがベルリンでの楽しみ。ムラのある個体が集まり、ムラのある成果。おや、それってベルリン人の集まりと活動そのものじゃないか。



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2018年1月8日月曜日

ベルリンで魚を買うなら(動画あり〼)

 ベルリンに住み始めた頃、ローマではローマ人のごとく・・ではないがドイツ人、ベルリン人のような食生活をしなければドイツに住んでいる意味がないと粋がって(?)、今考えると非常に貧しい食生活をしていた、といってはドイツ人が怒るかな。言い換えれば、食生活の貧しいドイツ人の真似をしていた。あのままの食生活を続けていたら病気になっていたかもしれない。

 病気ならずに、次に覚えたのはまぁまぁまともな自炊と外食、といっても貧乏学生だった私の外食は中華料理とインド料理。そこでなら日本とはいかないまでも、アジアへの郷愁も満足させることができた。中華料理の醤油の味、インド料理の香辛料の香りが食欲をそそった。この二つの料理、料理店には感謝してもしきれない。

 しかし劇的に変わったのは結婚してからだろうか。といってもドイツ人と結婚してドイツ食オンリーになったのではない。妻は日本人なので劇的に変わったというのは、口の中がいつも里帰りしている状態になったということだ。女房は、料理が趣味でどこからともなく日本食の食材を探してきては日本の家庭料理を作ってくれる。中華料理とインド料理以上に女房には感謝しているのだが、困ったのは彼女が年の半分を日本で暮らすようになったことだ。

 何が困ったって、私の口の中だけを女房と一緒に里帰りさせることができないということ。しかも女房に食わせてもらっていたために、いつの間にか舌がわがままになり、私がいくら中華やインド料理で我慢しろと言っても言うことを聞かない。仕方なく私も女房に倣ってベルリン式日本料理に挑戦することになった。

 やってみるとこれがなかなか楽しい。女房も教えてくれるし、インターネットはレシピやら料理動画でいっぱいだ。女房が日本から買ってきてくれた包丁のおかげで魚もわりと上手に捌けるようになり、彼女から免許皆伝を許され、今では彼女がベルリンにいる間も魚を捌くのは私の仕事になった。いつの間にか料理助手に育てられてしまったのだが・・、それもよしとしよう。望むところだ。

 そう、日本食といえば魚が欠かせないのだ。そしてこれを調達するのも「スリリング」で楽しい。魚、どこで買う? ドイツのスーパーにだって置いてあるが、鮮度が今ひとつ。刺身で食べるのは、ちょっと、いやかなり怖い。じゃぁ高級デパートのKaDeWeRogackiといった高級食材店? それなら大丈夫、しかし胃袋が満たされる前に家計が破綻するだろう。

 そこで見つけたのがトルコ人週市に出ている魚スタンド。ここでならわりとリーズナブルな値段で新鮮な魚を調達できる。私がよく行くのは、U7 Kleistpark駅またはU7 Yorckstrasse駅に近いCrellestraßeに土曜日に立つ市場。そこには二軒魚屋スタンドが出るが、私が行くのはFlying Fischというお店。市場だけではなく固定店舗もTurmstraßeにあるのだが、そちらへはまだ行ったことがない。

 このお店、安さにもまして鮮度と種類が豊富なのがいい。定番の魚以外にときどき変わった魚が入っていて、冷凍庫にはまだたっぷり魚が凍っているときでものぞいてしまう。冷やかしのつもりがついつい買ってしまって・・。

 ここで買うと、頼めば鱗と内臓を取ってくれるのだが、私が注文するとそのまま、はいよと渡されてしまう。以前、一度、和包丁で料理をするのが趣味だからそのままでいいよと言ったのを覚えられてしまって今に至るのだ。それほど量は買えないが、手間の省けるいいお客さんではないかと勝手に思っている。

 次の土曜日にはどんな魚が入っているかと考えると楽しみだ。




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2018年1月4日木曜日

リーツェンゼーの鴛鴦(オシドリ)(動画あり〼)

 この冬、ベルリンを含めたドイツはかなりの暖冬。毎年、暖冬なのでもう暖冬、暖冬と騒ぐ気がしないが、今年はとうとう年末まで暖房を入れていない。それは年が明けた今も続いているのだが、それは、暖冬に加えて私の血行が良くなったせいかもしれない。

 前の冬と違っていることといえば、今は1時間歩いているということ。これが効いたのかどうかわからないが、暖房を入れなくても体の内が寒くないのだ。それとも情熱が寒気を寄せ付けないのだろうか(笑)。いずれにしても、このまま暖房を使わなければ、毎月の家賃の中に含まれている暖房費が清算されて返ってくるので懐が暖かくなることだけは確実だ。ちなみに暖房費込みの家賃を「ヴァルムミーテ(Warmmiete)」、直訳すれば「暖家賃」ということになるが、北国ドイツならではの表現だ。

 今年は、夏が来ると私の在独期間が20年に達する。あっという間とも言えるが、長い気もする。日本人としてのメンタリティーもまだ消えてはいないが、だんだんドイツ人のような行動様式も身についてきた。私の血行を良くしている原因と思われる毎日の散歩、ウォーキングもドイツ人のお得意だ。1時間歩くと4キロメートルを少し超えるくらい。約1里というところか。

 決まって歩くコースも幾つかあり、近所のリーツェンゼー公園もその一つだ。リーツェンゼーとは、ベルリンの西部を通るNeue Kantstraße(ノイエ・カント通り)の両側に広がる瓢箪形の湖だが、野鳥を観察するのも楽しい。鴨のほかに鷭(Teichhuhn)(?)、白鳥、鴛鴦(オシドリ)といった野鳥、湖に面した家で飼われている家鴨(アヒル)も見る。

 白鳥はスター格だが、この冬は見かけない。その代わりにこのところ見かけなかった鴛鴦が姿を見せている。鴛鴦といえば仲の良い夫婦の代名詞にもなっているが、見かけるのは雄だけだ。もっとも雌は目立たない羽なので鴨の中に紛れているのかもしれないが。

デコイを思わせる鴛鴦の雄

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2018年1月1日月曜日

ジルヴェスター(大晦日)の花火(動画あり〼)

 ドイツ語のSilvester(ジルヴェスター)は「大晦日」のこと。教皇ジルヴェスターにちなむそうだが、昔から爆竹や鞭を鳴らして魔を払う習慣があった。今では、花火を上げて年越しを祝う。クリスマスの夜、休暇の静けさとは対照的な光景。
 私がベルリンに住み始めたのは1998年だが、当時も一晩中花火が鳴り止まず、ヒュードーン、ドーンという炸裂音とパンパンパンパン・・という連続した破裂音が一晩中響き、街は白煙に包まれ、その中を救急車、消防車がけたたましく走り続けていた。まるで戦争、空爆、それを迎え撃つ高射砲の喧騒はかくやという感じだった。
 そんな大晦日を19年間経験してきたのだが、今回はちょっと様子が違った。
 年が開ける前から各所で花火が上がり、12時を回ったところで街中で一斉に花火が上がる、というのはこれまでと変わらないのだが、変わったのはそれが長く続かないこと、一時間もすると下火になり、二時間もすると気にならないくらいに静かになっていたのだ。
 どういうことだろうか。友人は市民の懐事情の反映、今年の景気の予報だというのだが、私は別の面もあるんじゃないかと感じた。それは、テロへの不安。爆弾爆発や銃声を思わせる大音響に市民は抵抗を感じ、楽しめなくなってきたというのが私の予想。それで打ち上げる花火の量を減らしたのか、と。
 2017年、世界各地で凄惨なテロがあった。2018年が平和な年になることを、そしていつの日か不安なく、思う存分花火を楽しめることが来る日を願ってやまない。
友人のお宅からブランデンブルク門方面を望む


交差点に置かれたままの連発花火ランチャー!

花火の残骸。今年は明らかに量が少ない。

 本年もこのブログをどうぞよろしくお願いします。ご感想、ご要望、ご質問のコメントは大歓迎です。ブログランキングのアイコンをクリックしていただければ、モチベーションのアップにつながります。ダンケ・シェーン!