ご挨拶

乗り物好きを自任していましたが、このところ徒歩での旅行がマイブームです。

2018年1月17日水曜日

ベルリンあんぱん(画像あり〼)


ふるさとは遠きにありて思うもの
そして悲しくうたうもの

と詠んだのは室生犀星ベルリンという異郷に住むとやはり故郷への思いが募る。精神的な想いという抽象的なものはもちろんだが、日本で覚え親しんでいた味、具体的には食べ物への想いも郷愁の一つ。口、胃袋で感じる郷愁とでも言ったらいいだろうか。

 あるとき、ふとあんぱんが食べたくなった。柔らかくてちょっと甘みのあるパンの中に餡子が入っていて、艶やかな皮にゴマやケシの付いたあのあんぱん。食べたいという欲望は、意識した途端にどんどんと強くなっていく。ゴマやケシ、餡子の中の小豆の皮が歯で潰され、噛み切られるときの甘く心地よい刺激・・

 さて、どうしよう。家族や友人に日本から送ってもらうか・・。いや、そんなことをしなくても、ベルリンに住んでいる日本人なら簡単な解決法を知っている。日本のパンを売っているパン屋に行けば簡単に買える(あんぱんもあったよね)。

 なんだそんなことか、買って来て食べればいいんだ。簡単簡単、と思ったら、室生犀星の歌が浮かんで来た。「ふるさとは遠きにありて思うもの」なのだ。遠きふるさとが、簡単に手の届くところにあったら、想いだけが遠ざかってしまう・・。

 なんて言ったら、なんて天邪鬼(あまのじゃく)と思われるかもしれないが、私の偽らざる感情の運動なのだ。

 じゃあどうする? 食べたいと思いながら、食べられられない苦しみを楽しむ? そういうのをドMと言うのだろう。そういう傾向がないわけでもないのだが、私にはもっと妙案がある。遠くのふるさとを思いながら、手の届かないあんぱんを食べる方法。

 まずトルコ系のスーパや市場に行ってButterlingブッターリング:「バターリング」の意)というパンを買ってくる。それに自家製の餡子、できなければ、妥協してアジアショップで缶詰なりを購入、を挟んで口に運ぶというもの。このブッターリング、形はあんぱんとはだいぶ違うが、味といい、食感といい、ゴマがまぶされているところといい、あんぱんの「パン」にそっくりなのだ(少なくとも私はそう思う)。

トルコ系スーパーで買ったブッターリング(バターリング)パン

小豆で作った餡を挟みました。形はともかく、味はあんパンそのもの!


 食べるときには、是非、目をつぶって故郷を思いながら食べて欲しい。口の中にふるさとの思い出が広がるから。


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