ご挨拶

乗り物好きを自任していましたが、このところ徒歩での旅行がマイブームです。

2013年4月21日日曜日

雪景色のザクセンのスイスを食堂車の車窓から

 2013年は春の訪れが記録的に遅かった。3月末になってもベルリンの湖には氷が、日陰には雪が残ったままだった。
 そんな季節の復活祭休暇、3月の末から4月の初めにかけてプラハへ旅行した。往復ともECの二等車を利用したが、今回は仕切室の席を予約した。同じ二等車と言っても開放室の車両と仕切室の車両では断然、後者の方が一人当たりのスペースが広い。実は定員の面で言えば仕切室の二等車は、開放室の一等車に近い。それなら仕切室の二等車!ということで決めたのだが、その旅が快適なものになるかどうかは、同室になった同行者次第。大声で話したり、体臭のきつい人と一緒になると仕切室の旅は苦痛以外の何ものでもない。
 今回、幸運にも行きも帰りもマナーの悪い人とは同室にならなかったが、復活祭休暇中ということもあって列車はかなりの混雑だった。仕切室も定員6名全部が着席していることが多く、窮屈だった。
 ベルリン - プラハ間のECは、途中ドレスデンを経由するが、復路のプラハからベルリンまでの旅は、ドレスデンから座席定員を上回る乗客が乗り込み通路を埋めた。プラハを出発したときから混んではいたが、ドイツ国内に入ってからの混雑はひどかった。復活祭休暇中ということに加え、ドイツ鉄道が安売りで最大限の切符を販売するよう努力していることが原因だろうが、かつてののんびりとした列車の旅は既に過去のものになってしまった。
 ドイツを鉄道で旅する旅行者には、長距離の移動では必ず座席の予約をお勧めする。

 今回、エルベ川に沿って、ザクセンのスイスを走る列車からその奇岩風景を楽しめたこと、そして行きも帰りも食堂車を利用できたことは大きな収穫だった。上記のように復路は大混雑だったのだが、プラハからドレスデンまでは混雑もほどほどで、ザクセンのスイスを通過するまで、つまりドレスデンに着くまでは自分の席から食堂車への移動も可能だった。
 行きはオーストリアの編成、帰りはチェコの編成で、食堂車もそれぞれの国の所属だった。往路は食事もとったのだが、料理は不味くはないという程度。但しウェイトレスが愛嬌のあるオーストリア美人だったのが何よりのごちそうだった。復路の食堂車はチェコ鉄道の所属だったが、食事はせずに飲み物だけにした。ビールを頼んだところ生のピルゼンが出てきて、美味に加えてかなりの安さに驚いた。料理もレディーメードのものを電子レンジで温めるというものではなく、珍しく車内で調理していたので、どうせなら食事もすれば良かったのだが残念なことをした。食欲のある時間帯でなかったのが悔やまれる。

 以下は、往復で撮影した写真。主に食堂車での撮影。

ÖBBの二等車仕切室。定員6名。座席は枕が上下に動く。

ドレスデンを過ぎたところで食堂車へ移動。椅子は固定式ではない。


ドレスデンを過ぎると葡萄畑も見えてくる。対岸のテラス状になっているところが葡萄畑のようだ。ザクセン地方は、統一後葡萄栽培を復活させたところもある。

岩肌が見えてくる。また別荘のような瀟洒な邸宅も多い。

線路がエルベ川に沿っているので視界が広がるところもある。ライン川よりも線路が水辺に近い。

荒々しい岩肌

奇岩も多い。

以上が往路、以下は復路。

チェコ鉄道所属の食堂車でピルゼンビールをいただく。美味。





エルベ川の渡し船も多い。