ご挨拶

乗り物好きを自任していましたが、このところ徒歩での旅行がマイブームです。

2010年4月16日金曜日

MS Heiterkeit(3)

 MS Heiterkeitには、運航会社によって開設されたサイトがあります。MS Heiterkeitの運航は、そのサイトの運航計画(Fahrplan)に載っています。

 それによると定期航路と特別運航のコースがあるのが分かります。まず定期航路ですが、ヴァンゼー、プファウエンインゼル(孔雀島)、クラドーを経由する七湖巡り(月、4時間、12ユーロ)、水門を通過し帝国議会議事堂(現ドイツ連邦議会議事堂)などベルリンの政治地区を眺めながらフリードリヒシュトラーセ(通り)まで行って帰ってくるシティーツアー(火、4時間、12ユーロ)、ポツダムの先のヴェルダーまで行って帰ってくるハーフェルゼー遊覧コース(木、8時間、12ユーロ)などがあります。

 七湖巡りはヴァンゼーの船着き場発の別の船で行ったことがあります。湖と言っても運河で繋がった小さなもので、言われなければ湖と気がつかないものもあります。ベルリンの中心部、政治地区を巡るものは、水門も通過するとのことですから、運河ファン?にはぴったりですね。水門というのは、パナマ運河などでおなじみの閘門を備えて、水路の高低差を克服するものです。

 どれも結構な時間がかかりますが、途中で何箇所かに止まるので、そこでも下船しても良いようです。ただし料金は変わらないそうですよ。下船前途無効ということですね。

 情報は2010年4月半ばのものですが、変更の可能性もありますので、もし参加しようという方がいましたら主催者にご確認下さい。

 次回は特別運航コースを見てみましょう。(つづく)

2010年4月15日木曜日

MS Heiterkeit(2)

 説明書きにはMS Heiterkeitの歴史がかかれています。それによると、この船は1909年!Neustrelitz(ノイシュトレーリッツ)の造船所で進水し、そのときの名前はKarl Wilhelm。当時は蒸気船でエルベ川とオーデル川の間を運航する曵船として利用されていたそうです。

 第二次大戦後には、物資の買い出し客を乗せてWerder(ヴェルダー)へと運航するようになり、50年代には客船に改造され、動力をディーゼルエンジンに転換しました。そして名前を現在のMS Heiterkeitに変えてシュパンダウからヴァンゼー(湖)方面へ運航されるようになりました。ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツが併合されると、さらにポツダムやヴェルダー(いずれももと旧東ドイツ地域)へ、また2006年に現在の所有者のものとなるとベルリン市中心部やクラドー、ブランデンブルクへと運航領域を拡大していったということです。

 この船が誕生した100年前は、ディーゼルエンジンの船ではなく、蒸気機関で動く蒸気船だったのですね。たしかに! 写真を見ると、煙突がないのが物足りない感じがします。そして買い出し列車ならぬ、買い出し船として活躍し、ベルリンの壁の崩壊を見届けて、さらに運航を続けている。まさにドイツの20世紀の結晶のような船です。

 次は、この船の現在の航路を紹介します。(つづく)

2010年4月14日水曜日

MS Heiterkeit(1)


 4月10日のシュパンダウ港訪問は、お目当てのKönigstein号には出会えませんでしたが、3隻の客船を発見しました。その中でMS Heiterkeit(MS ハイターカイト)は気になる存在です。
 遊覧船乗り場に停泊しているこの船は、繋留のされている位置が悪くて写真に納まりませんでしてが(写真は後日にご期待)、その船容にはただならぬものを感じます。古い船のようですが、何とも言えない風格を漂わせています。いったいどれくらいふるいものでしょうか。
 訪れたこの日は運航はなかったようですが、繋留されているのは専用の場所なのか、その歴史を説明するプレートが掲げられていました。それによると、なんとこの船1909年の進水だそうです。
 次回はこの説明書を頼りにこの船の履歴をレポートします(つづく)。

2010年4月13日火曜日

ベルリン・シュパンダウ港(3)

 鉄道橋、道路橋をくぐるとたくさんの船舶が係留されているのが見えてきました。ほとんどが貨物船、油槽船です。この日は週末だからか、あるいは復活祭の休暇がまだ続いているのか、私の見たところ船の出入りはあまりありません。船には、ポーランドの船名、地名らしきものが読み取れます。ここシュプレー川/ハーフェル川は運河、オーデル川を経由してポーランドの河川にも繋がっていますので、そこと行き来する船も多いようです。
 この岸壁、地図で見ますとSchiffahrtsuferという名前が確認されます。日本語に直訳すると「船舶航行河岸」となりますので名前から古くからのシュパンダウ港の中核であることが分かります。
 この岸を行けるところまで行ってみましたが、やはりKönigstein号の白い船体は見当たりません。その代わりシックな色の客船が係留されていました。船名はSans Souci(サン・スーシ)フリードリヒ大王がポツダムに営んだ無憂宮(サン・スーシ宮殿)と同じ名前の船です。
 Königstein号は、私の得た情報によれば、20時に出航ということでしたから、ここでねばっていれば、出会えたのかもしれませんが、雨も降って来ましましたのでSans Souciとの出会いを収穫としてあきらめることにしました。
 次回からはここで出会った船を調べてみます。

MS Sans Souci

2010年4月12日月曜日

ベルリン・シュパンダウ港(2)

 ベルリンの旧市街をシュプレー川に沿って南(下流)に歩いていくと道路橋があり、それをくぐると停泊する船の姿が見えてきました。それも客船のようです。近づくとそこは遊覧船の発着場になっているのが分かりました。地図で確認するとここはLindenstegという、川沿いのプロムナードでした。
 ここで見つけたのはBEROLINAMS Heiterkeitの遊覧船二隻。その他、ベルリン地域では大手の遊覧船オペレーターStern & Kreisの発着場もありましたがこの日は停泊している船はありませんでした。ちなみにここからは、以前ちょっと紹介したKladowや、もっと遠くBrandenburgへの便が出ています。
 シュパンダウの「客船ターミナル」は発見でしたが、ここにも期待したKönigstein号の姿はありません。さらに歩いてみましょう。(つづく)



BEROLINA号

2010年4月10日土曜日

ベルリン・シュパンダウ港(1)

 4月10日(土)、ベルリンの北西部に位置するシュパンダウ(Spandau)に行って来ました。ここは、ベルリンには珍しく、中世の面影を残す街区ですが、ここにあるシュパンダウ港が、クルーズ船の発着地になっているようです。
 何度か訪れたことのあるシュパンダウですが、クルーズ船の発着するような岸壁があったかどうか記憶が定かでありません。訪問の理由は、今日20時頃までここに停泊しているはずのKönigstein(ケーニヒシュタイン)というクルーズ船の姿を見ることだったのですが、はたしてお目にかかれるでしょうか。
 シュパンダウ旧市街のLindenufer沿いの岸壁に行ってみましたが、それらしき船はおろか貨物船すら見当たりません。シュプレー川に沿って下流へと歩いてみます。気温摂氏12度、春にしては肌寒い陽気でしかもさっきからぽつぽつと雨が降り始めています。(つづく)

2009年11月26日木曜日

ヴァンゼー - クラドー小さな旅

 ベルリンでお気に入りの小さな船旅。ベルリンの南西に広がる湖、ヴァンゼーを横切る小散策。ベルリン・ツォー駅からポツダム方向へ向かうローカル列車かSバーンに乗ってヴァンゼー駅までいくと船着き場までは徒歩5分程度。そこからはBVGベルリン交通公社BVGの渡船が対岸のクラドーまで通っている。渡船はStern & Kreisが委託を受けて運行するMS Lichterfeldeという平べったい船。どこか懐かしいデザインが印象的。
 ヴァンゼーの船着き場を出ると対岸のクラドーまでは20分程度。冬は寒さがちょっとこたえそうだが、夏にはデッキで湖上の風に吹かれるのも気持ちがいいだろう。船からは、ヨーロッパ最大の内水の遊泳場や画家マックス・リーパーマンの邸宅なども眺められる。
 この船、既に書いたようにベルリン市の交通公社の路線扱いなので通常の市内交通の切符や定期でも追加料金なしで乗れる。ベルリンABゾーンの切符があれば十分だが、切符は船の中でも買える。対岸のクラドーは、ハイキングにはうってつけのカフェ、レストランが何軒かあり喉を潤すのにも好都合。特に夏は屋外でビールや冷たい飲み物も飲める。
 クラドーからは、乗ってきた船でヴァンゼー駅に戻ることもできるし、丘を登ればツォー駅まで急行バス(X系統)も出ている。ダブルデッカーの二階に陣取って車に揺られて戻るのもまた一興。

 いつだったろうか、この船でクラドーを訪問し、カフェでビールを呑んでいると年配のご婦人二人連れと相席になった。夏の暑い頃で他に日陰の適当な席を見つけることができず、そのお二人は私との相席を選んだということだった。お二人は年金生活でここへはよく散歩に来るとのこと。年金が少なくて夏のバカンスシーズンでも費用のかかる旅行には行けない。その代わりの散歩だと自分たちの2時間の旅行を「弁明」していたが、お金を使わなくたってベルリンにはこんな素敵な船旅がある。お二人の「弁明」もそれを異国人に誇りたかったのだと独り納得。

 この豊かさ。ベルリンに住んでみないとわからないかも。
 Die grünste Stadt Europas!(ヨーロッパで最も緑豊かな街)