ご挨拶

乗り物好きを自任していましたが、このところ徒歩での旅行がマイブームです。

2011年11月14日月曜日

ベルリンダンス事情 - Clärchens Ballhaus

ベルリンほど、気軽にダンスを楽しめる街はそうはない、と私は思っています。タンゴ、サルサ、ディスコなど様々なダンスの場所、機会があり、しかも安くて、夜でも比較的安全。

中でも社交ダンスを中心に毎日いろいろな企画のあるClärchens Ballhaus(クレールヒェンス・バルハウス)は、その象徴のような存在で、ドイツ国内でも、日本を含めた諸外国でもベルリンのナイトライフとして紹介されているらしい。食事をしたり呑みながら気軽にダンスを楽しめるダンスホール。

ダンスが好きな人にとってはこれほど良い場所は滅多にない、と思っていたのですが、最近はちょっと事情が変わってきました。ホールが有名になって世界各地から訪問者があるのはいいことなのですが、だんだんと踊る気のない観光客が増えてきました。踊る阿呆になるか見る阿呆になるかは、人それぞれで結構なのですが、踊りに行く者にとってはちょっと困った事態になることも・・。

観光客に席を予約されてしまうと踊りに来る方は、どこにも席がなくて、踊るだけ踊って、立ったまま呑んで帰る、ということになってしまいます。つまりダンスホールだというのに、席が踊らない人のために確保されている、というわけ。

昨日は日曜日で、午後からフリーのダンスパーティーがありました。以前は、席を予約せずに行っても座るところはありましたし、何度か行くとダンスをする者同士で顔身に知りになり、いろいろな人を誘って自由に踊れたのですが、今は観光客らしき人が席を埋めていて、顔見知りは一緒に来たパートナーと踊るだけ。休憩するテーブルがないので、自由にお誘いするって雰囲気じゃない。踊るだけの人と飲み食いするだけの人。ダンスフロアとテーブルが別々になってしまったようで、「ダンスホール」を期待して集う者には悲しい状況です。

経営者は、どう思っているのでしょうね。予約も入っているから経営的にはいいのでしょうか。踊りに来る人は、踊っている間は、飲み食いしないからホールの収入は貢献しないわけで、席について絶えず飲み食いしているお客さんのおかずになっていればいいのかな。

有名になり過ぎたこのホール、少し寂れることを願っている踊る阿呆は、私だけではないかもしれません。

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