今はインターネットで調べればかなりのことがわかるようになった。焙煎も然り。その中でフライパンで煎るというのが最も手軽かと考えてやってみた。結果はというと全くダメ。200 gという量も多すぎたのだが、うちの電熱式のコンロでは全く歯が立たない。熱が弱いし、撹拌しようとフライパンを持ち上げると熱が伝わらないし、置きっぱなしだと片面が焦げてしまう。一時間近くやってかなりのムラができたところギブアップ。
コーヒーの生豆を煎るも、かなりのムラができてギブアップ |
わりと火が通っていそうな個体を集めて挽いて飲んでみたが、薄くてコーヒーとは懸け離れた飲み物ができてしまった。
友人からのアドバイスもあり、次に試みたのがオーブンでの焙煎。240度程度で「一爆ぜ」まで15分、「二爆ぜ」までさらに15分ということだった。やってみると5分程度で一爆ぜが始まりそれが10分程度続くが、二爆ぜがなかなか起きない。20分程度頑張ったが二爆ぜが起きないのでまたもギブアップ。その間、オーブンの排気口から煙がもうもうと上がり、冬だというのに窓全開(うちには換気扇がない)、段ボールの板であおいで空気を外に逃がす。火事だと通報されずに済んだのが幸いだ。
飲んでみたが、多少苦みがあるものの、かなり薄く、コーヒーの味わいはない。苦さの原因は焦げではないかと思われる。それでもめげずに何度か試行錯誤を繰り返した結果、焙煎時間が長すぎると判断し、最後の一爆ぜが済んでから10分程度で焙煎を切り上げたところ、なんとかコーヒーらしきものが出来上がった。挽いて淹れてみるとコーヒーの味がする。自分の苦労を思うとき、どんなものでもその味は格別!
コーヒーらしきものができたが、焙煎にまだまだムラがある。 |
それでもムラの具合をよく見ると黒く変色したものが多い。ムラは避けられないにしてももう少し焙煎時間を短くしてもいいかもしれない。よし次回はそれで行こう!
こんな風に試行錯誤ができるのがベルリンでの楽しみ。ムラのある個体が集まり、ムラのある成果。おや、それってベルリン人の集まりと活動そのものじゃないか。
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