ご挨拶

乗り物好きを自任していましたが、このところ徒歩での旅行がマイブームです。

2018年1月12日金曜日

生豆の焙煎に挑戦

 昨年末、トルコ系スーパーでコーヒーの生豆を購入したことは、既に報告した(参照:「トルコ系スーパーマーケットでコーヒーの生豆」)。豆を買っても眺めているだけではコーヒーは飲めない。焙煎して、挽いて、淹れる。それによって初めて液体のコーヒーになる。挽いて淹れる、というのは、最近ではマシンに押されて少なくなってきたとはいえ、わりと身近な行為。私もやったことがある。しかし焙煎するというのは、これまで生きてきて一度もやったことがない。さてどうしたものか。

 今はインターネットで調べればかなりのことがわかるようになった。焙煎も然り。その中でフライパンで煎るというのが最も手軽かと考えてやってみた。結果はというと全くダメ。200 gという量も多すぎたのだが、うちの電熱式のコンロでは全く歯が立たない。熱が弱いし、撹拌しようとフライパンを持ち上げると熱が伝わらないし、置きっぱなしだと片面が焦げてしまう。一時間近くやってかなりのムラができたところギブアップ。

コーヒーの生豆を煎るも、かなりのムラができてギブアップ


 わりと火が通っていそうな個体を集めて挽いて飲んでみたが、薄くてコーヒーとは懸け離れた飲み物ができてしまった。

 友人からのアドバイスもあり、次に試みたのがオーブンでの焙煎。240度程度で「一爆ぜ」まで15分、「二爆ぜ」までさらに15分ということだった。やってみると5分程度で一爆ぜが始まりそれが10分程度続くが、二爆ぜがなかなか起きない。20分程度頑張ったが二爆ぜが起きないのでまたもギブアップ。その間、オーブンの排気口から煙がもうもうと上がり、冬だというのに窓全開(うちには換気扇がない)、段ボールの板であおいで空気を外に逃がす。火事だと通報されずに済んだのが幸いだ。

 飲んでみたが、多少苦みがあるものの、かなり薄く、コーヒーの味わいはない。苦さの原因は焦げではないかと思われる。それでもめげずに何度か試行錯誤を繰り返した結果、焙煎時間が長すぎると判断し、最後の一爆ぜが済んでから10分程度で焙煎を切り上げたところ、なんとかコーヒーらしきものが出来上がった。挽いて淹れてみるとコーヒーの味がする。自分の苦労を思うとき、どんなものでもその味は格別!

コーヒーらしきものができたが、焙煎にまだまだムラがある。
しかし焙煎した豆を観察してみると、真っ黒く炭のようになったものと茶色いものが混ざっているのがわかる。オーブンの性能によって多少のムラはできるそうなのだが、この焙煎程度のばらつきはそういう原因ではなく、豆自体にムラがあるのではないかという結論に至った。たしかに買った生豆の袋には産地が書かれていない。ということは、いろいろな産地から来たものが混ぜられているという可能性もある。それならば、これくらいが自家焙煎の限界だろうか。

 それでもムラの具合をよく見ると黒く変色したものが多い。ムラは避けられないにしてももう少し焙煎時間を短くしてもいいかもしれない。よし次回はそれで行こう!

 こんな風に試行錯誤ができるのがベルリンでの楽しみ。ムラのある個体が集まり、ムラのある成果。おや、それってベルリン人の集まりと活動そのものじゃないか。



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