私がベルリンに住み始めたのは1998年だが、当時も一晩中花火が鳴り止まず、ヒュードーン、ドーンという炸裂音とパンパンパンパン・・という連続した破裂音が一晩中響き、街は白煙に包まれ、その中を救急車、消防車がけたたましく走り続けていた。まるで戦争、空爆、それを迎え撃つ高射砲の喧騒はかくやという感じだった。
そんな大晦日を19年間経験してきたのだが、今回はちょっと様子が違った。
年が開ける前から各所で花火が上がり、12時を回ったところで街中で一斉に花火が上がる、というのはこれまでと変わらないのだが、変わったのはそれが長く続かないこと、一時間もすると下火になり、二時間もすると気にならないくらいに静かになっていたのだ。
どういうことだろうか。友人は市民の懐事情の反映、今年の景気の予報だというのだが、私は別の面もあるんじゃないかと感じた。それは、テロへの不安。爆弾爆発や銃声を思わせる大音響に市民は抵抗を感じ、楽しめなくなってきたというのが私の予想。それで打ち上げる花火の量を減らしたのか、と。
2017年、世界各地で凄惨なテロがあった。2018年が平和な年になることを、そしていつの日か不安なく、思う存分花火を楽しめることが来る日を願ってやまない。
友人のお宅からブランデンブルク門方面を望む
交差点に置かれたままの連発花火ランチャー! |
花火の残骸。今年は明らかに量が少ない。 |
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