以前だったら昼行の優等列車の他に長距離を走る夜行列車にも食堂車はよく連結されていた。しかし現在は、寝台車を連結した国内・国際の夜行列車から食堂車の姿が消えつつある。残念ではあるがこれが時代の趨勢か。
夜行列車ではカートサービス、つまり車内販売もないことが多いから、食べ物・飲み物は基本的には乗車前に購入して持ち込むということになるが、車内で入手することも全く不可能というわけではない。
例えば、ドイツ鉄道のオンライン検索で列車を検索すると、
Imbiss und Getränke beim Schlaf-/Liegewagenbetreuer erhältlich
という説明をよく見かける。訳せば「軽食と飲み物は寝台車/軽寝台車給仕のところで購入可能」となる。
つまり車内販売は各車両に回って来ないが、寝台車(もしくは軽寝台車)のサービススタッフのところまで行けば購入できるというわけだ。
しかし一体どんなものが帰るのだろうか。前回の「阿房列車、統一号」のときにベルリンからドレスデンまで利用したD列車D 60457は、CNL/EN Phoenixという立派な夜行列車の尻尾であったが、乗車のときに「購入可能」な軽食/飲み物リストをもらってきたのでここに紹介したい。
以下が、そのメニューをスキャニングしたもの。
あまり画質がよくないが、だいたい読み取れるだろうか。
- 飲み物は、暖かいものが紅茶、フィルターコーヒー、カプチーノ。ソフトドリンクが、ミネラルウォーター、コーラ、オレンジジュース、リンゴジュース炭酸割り、アイスティー。アルコール飲料が、ワインとビール(チェコビール、ダークビール)
- 食べ物が、フランクフルトソーセージ&パン&マスタード/ケチャップ、日替わりスープ&パン。スナックがサンドイッチ、グミキャンディー、ナッツのウェハー、ピーナッツ、チップス、クロワッサン、スニッカーズ。
- 朝食として、マフィン、エキスプレス・ブレックファスト、朝食ボックス。
といったラインナップになっている。ベルリン-パリをCNLで往復したときにも似たようなメニューがあったのを覚えている。この列車の寝台車はCD(チェコ鉄道)のものだったのでチェコビールがあるのだろう。
乗車した日は朝が早く、座席車ではあったがドレスデンまでぐっすりと眠り込んでしまったので何も購入しなかったが、6.40ユーロの朝食ボックスにはどんなものが入っていたのか。機会があれば一度試してみたいものだ。寝台車で供される朝食と同じもの? とすると3.60ユーロのエキスプレス・ブレックファストとは簡易寝台車のものと同じだろうか(ENでは簡易寝台でも簡単な朝食が着くことがある)。
そう言えば、DB AutoZugの寝台車に乗ったとき、ワインがついていたのですが、「これはまずい」というものでした。
返信削除同じものかどうか?はわかりませんが0.2Lで6.9ユーロはないですよね。スーパーで買ってから乗った方が良いです。
たしかに6,90 €は高いですね。お店で飲むのと同じ感覚なのでしょうね。この値段なら美味しいものを!お願いしたいですね。
削除DB AutoZugに乗ったことがあるのですか! いいですね。私は自動車がないので乗れませんが。夕食はどうしたのですか。食堂車はないんですよね。持ち込み?
AutoZugではないですが、ENの中には自動車と一緒に利用できるものもありましたね。WienerWalzer号とか。中東欧の方に行くとそういう列車が結構ありますが、やはり道路事情のせいでしょうか。