9月の末から10月の頭にかけてパリ旅行をしたが、そのときに利用したCNL列車が60分以上(正確には66分)遅れたことは、以前報告した(CNLの夜行列車でベルリン-パリを往復)。そのときにした払い戻し請求がこのほど認められ、運賃の33ユーロおよびCNL予約の30ユーロの25%に相当する合計15.75ユーロが払い戻されることになった。
日本は特急料金の払い戻しはどうするのだったか忘れたが、窓口に並ぶのだったろうか。ドイツは、遅れた列車の車内で配られた証明書に必要事項を記入して送付すると後日連絡が来て銀行口座に払い戻される。まだ確認していないが、もう銀行口座に入っているだろう。
ドイツが何事も書類の国であると言うことがよくわかる出来事だった。ドイツに限らずヨーロッパの列車はよく遅れる(ドイツは遅れが最も少ない部類だと思われる)が、払い戻される金額だけでなく、払い戻し業務に要する労務費も馬鹿にはならないだろう。これらの費用が売上に対してどれくらいを占めているのかも興味あるところだ。当然、その費用は予め推測して原価に含まれていることだろう。
鉄道趣味人としては、趣味の旅である限りは、遅れはどうでもいいのだが、遅れがなくなればその分運賃が安く設定されるのだろうか。それとも遅れを出さないようにする投資の方がずっと大きいのだろうか。「遅れ」というのは、交通機関経営上の「摩擦」のようなものだろうか。摩擦をなくせば、経営はより円滑になるが、摩擦をなくすのは、経営への負担でもある。
遅れても遅れなくてもまずは安全な運行を期待する。10分20分くらいの遅れで目くじらを立てないのがヨーロッパの余裕かもしれない。
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