カールスバークの酔いが回ってきた頃、もう船はデンマークの岸に近づいていました。免税品販売の終了、もうすぐ到着の船内アナウンスが入ると多くの乗客はカーデッキに降りて下船に備えます。
そして間もなく到着。バルト海を渡って「向こう岸」に着きました。Gedserは、フェリーの港以外は漁村という感じの静かな集落です。港の建物越しにわずかに垣間みられる村の家並は、
やはりどこかドイツのそれとはどこか雰囲気が違っていました。ヨーロッパ諸国の国境は陸で繋がっていることも多く、国境の向こうも実は戦前までは同じ国だったなんてこともよくありますので、国境は人為的に引いた線ということも多いのですが、海を隔てた国境を越えると、同じヨーロッパと言っても文化的、建築様式的にかなり違うのか、街の臭いが違うような気がします。
港のそばには、今は使われていない感じのする国境駅が見えます。線路は赤く錆びていましたので入線してくる列車もないのでしょう。港とフェンスで隔てられているところがかつての国境駅の名残になっています。ヨーロッパの時刻表を見た限りではここからは旅客列車は出ていないようです。
あとは静かなバルト海をロストックに引き返します。ドイツ - デンマーク小さな旅のレポートはこれで終わりです。次回は旅の予算をまとめてみます。(つづく)
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