ご挨拶

乗り物好きを自任していましたが、このところ徒歩での旅行がマイブームです。

2010年5月5日水曜日

ふと、海を見たくなるときがある(1)- 無い物ねだり

Berlinerは、ベルリンに住み始めて10年以上になります。ベルリンは、日本からの直行便はありませんが、ドイツ最大の都市だけに必要なものはほとんどそろい、不自由はありません。街並は、美しいとか壮麗とかいうわけではありませんが、それなり(?)にきれいですし、私は気に入っています。また、街並よりも美しいのが街の中と周辺の緑。湖水も多く夏は水辺が輝きます。それでも・・

ベルリンで調達できないのがあります。それは海と山。この辺りの地形は、かつて氷河が山をごっそりと削って持って行ってしまったために、とても、非常に、かなり、真っ平らです。そういうのっぺりした地形を眺めていると、ふと山が見たくなる。

しかし山以上に恋しくなるのが海。ヴァンゼー(湖)、ハーフェル湖、ムッゲルゼー(湖)などなど、ベルリンには大小さまざまな湖水や川があり、その景観は美しい(水質のことは別として)。でもこれは海ではない。と思うと余計に海が見たくなる。

川や運河、湖をするすると滑るように航行する船に乗るのは鉄道や自動車の旅にはない快楽があり、私は好きなのですが、ときには海の荒波にもまれてみたい。視界いっぱいに広がる巨大な船体を見てみたい。

無い物ねだりだとはわかっているのですが、それでこの欲求が鎮まるわけではありません。そんなわけで今、海を見に出かけようかと画策中。(つづく)

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