ご挨拶

乗り物好きを自任していましたが、このところ徒歩での旅行がマイブームです。

2012年11月26日月曜日

阿房列車「統一号」(6)- ニュルンベルクからとんぼ返り

 午後1時過ぎ、最終目的地のニュルンベルク中央駅に到着。帰りの列車までに2時間近くという中途半端な時間がある。市内観光は、阿房列車の趣旨ではないから期待していないのだが、あてもなく街をぶらりと見るだけという贅沢な散歩に出かけることにした。

 帝国都市だったニュルンベルクには、今でも城壁のほとんどが残っており、中央駅を出ると直ぐに市門が迎えてくれる。土曜日ということもあり街の通りには買い物客が行き来していて活気がある。しかしこれだけの大都市で中世の佇まいを良く残している街はドイツでも少ないだろう。

 この地方で産出されるのか、街の建物は褐色の石材でできていて落ち着きがある。この賑わいと落ち着きがほど良く混ぜっているのがこの街の特徴かもしれない。旧市街の中心部まで出て帰るつもりだったが街を縦断しカイザーブルク(城)まで来てしまった。観光の時間を確保しておかなかったのは悔やまれるがいい街を見つけたということで満足することにした。暖かくなったらゆっくりと訪れたいが、それはそのときになってみないとわからない。片道くらいは阿房列車を仕立てるかもしれない。
 


Museumsbrückeにて

Hauptmarkt

Kaiserburg



 街の雰囲気に見せられて散歩を存分に楽しんでしまったので、休憩の時間も昼食の時間もなくなってしまった。中央駅へ戻る途中にニュルンベルガーソーセージのスタンドを見つけたので、小さなニュルンベルガーソーセージ三本をブレートヒェンに挟んで空腹を慰めることにした。
 もともとこの種のソーセージは好きなのだが、本場で食べる味はまた格別。ゆっくりとビールと一緒に楽しみたいところだが、それも次回のお楽しみとしてとっておこう。


ニュルンベルガーソーセージ



中央駅の駅舎

 中央駅に戻りホームへ出ると間もなくベルリンまでの列車が入線。IC 1604。普段はこのダイヤでICEが走っているようだが、この日は臨時でICに置き換わっている。阿房なのでIC大歓迎。

ICEではなくICが入線。
この列車に乗り込めばあとはベルリンまで寝ていても着くが今回は軽食堂車(ビストロカー)を体験するというのが残された楽しみ。飲み物だけでなく何か食事もとりたい。
 車内は、週末ということもありそこそこ混んでいたのだが、私の予約したコンパートメントはニュルンベルクでは私の他だれもおらず、しばらく独占状態。途中バンベルクからイェナまで男性と一緒だったが、その後もライプツィヒまではまた独り占め。ライプツィヒからは、学生5人が乗り込んでベルリンまでやや窮屈だったが、全体としてはかなり贅沢に空間を使わせてもらった。

ニュルンベルクからベルリンまで使ったコンパートメント。
イェナで同室だった男性が降りた後、再び独りになったので部屋の灯を消して夜汽車のように楽しんだ。外が暗くなると車内が明るければ窓は鏡になってしまって車窓の景色を楽しむことができないが、車内が暗ければ夜の景色を楽しめる。といっても建物や街路灯が見えるくらいなのだが、それでも銀河鉄道の夜が再現される。

 その間、空腹を感じてきたこともあり、食堂車に行くことにした。食堂車と言っても一両の半分だけ。ICの食堂車はほとんどこのタイプの軽食堂車(ビストロカー、ビュッフェ)になってしまった。

 この車両のビストロコーナー以外のスペースは大きなテーブルを備えた一等車。注文すれば、食事をここまで持ってきてくれるようだが、利用している人は誰もいなかった。

ビストロカーの一等席

同じく一等席

 私がここで注文したのは、セットメニューのビールとエンドウ豆のEintopf。Eintopfというんは、いわばごった煮。バイエルンまで来たことだしビールはヴァイツェンとしたいところだったがセットメニューにはヴァイツェンでなくこちらしか選択肢がなかった。ラガーのBecksも嫌いではないので良しとしよう。


軽食堂車の様子。電源がとれるせいかパソコンを使っている人が目立った。
  ニュルンベルクからベルリンまでは5時間あまりの旅だが、朝早くからの活動、街の散歩、ビールの酔いが加わって時間の長さは感じられなかった。

 午後9時前に自宅に戻り、シャワーを浴び、陸酔いを楽しみながら就寝。阿房列車の楽しい一日が終わる。(完)
(2012年11月27日修正)


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