正月早々、便所の話題とは何事かとご立腹の方もおられましょうが、お気を鎮めて音の響きをお楽しみ下さい。さあ、声に出して「パリノベンザハツカイステ」! 七五調でリズミカルです。
写真の「便座無し便器」は、昨年12月にベルリン - パリ - 東京という経路で移動したときの復路のパリで見つけたもの。パリのシャルルドゴール空港は帰国のときによく使うのですが、え、いつからこうだった? わかりません。
撮影した場所は、ターミナルDの男性用トイレ。成田を夜に発つ便で早朝パリに着き、ベルリン行きの便が出るターミナルDに移動して入ったお手洗い。
空港のトイレでは、成田もそうですが、感染症防止のためなのか使い捨ての便座カバーが備わったものをよく見ますが、カバーはあくまでカバー。それがこのパリの便器のように、便器に便座がなく、使い捨てカバーを敷いて便座とせよというのにはいささか衝撃を受けました。
掃除の手間が省け、合理的と言えば合理的ですが、使い心地は極めて悪い。首都の国際空港と言えば、いわば国の玄関。国の威信をかけて整備するものというのはもう過去のことなんでしょうか。こんな使い捨て便座が出現しようとは。
そういえば、私がドイツに住み始めたばかりの頃、便座のない便器というのをよく見かけました。ベルリンの外国人局や駅のお手洗いなどがよくこのタイプだったのですが、当時、皆さんどうやって使っていらっしゃったのか、密室のことなので未だに不明。便座のない便器に座ってしまえば、触れた部分が汚れてしまうし、中腰で用を足すのはかなり危険!です。
そのうちそういう便器も見かけなくなり、いずれはなくなるのかと思っていましたら、空港で復活とは。確かに使い捨て便座が備わっていますが。
まだパリ以外の空港では見かけませんが、そのうち世界中に普及するのでしょうか。空の旅も身近になりました。ローコストエアーの出現で飛行機もますます安価な移動手段になりましたので、空港もバスターミナルとそう変わらなくなってきているのかもしれません。
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