私はフリーランスの翻訳者として働いているが、この商売、かなり因果な商売、というか働き方。例えば、休暇について。
フリーだからいつでも休暇をとれる。だれもがそう考えるし、これは一面の事実。しかしこれは可能性としてそうだということであって、現実にはそうはいかない、ことの方が多い。フリーというのは無責任とは違うので、仕事があるときはもちろんそれを放っておいて休暇を取れるわけではない。では仕事がないときはどうかと言うと、仕事がなくてお金が入って来ないとなれば、仕事がなくたって仕事場を留守にするような休暇がとれる心境にはならない。仕事の依頼を待ち、それでも暇なら次は新規のお客の開拓だ、宣伝だ、勉強だ、ということになる。
お金が入って来ないと言っても、蓄えが全くないわけではないので生活に直ぐに困るわけではないが、心情として休暇なんて言っていられない。仕事があればお金は入ってくるが暇がない。逆に仕事がなければ暇があってもお金が入って来ない。それでは休暇どころではない。簡単に言えばそういうこと。
そんなわけでなかなか旅行にも行けないこの商売なのだが、今年は2月からずっと休日返上の忙しさ続いている。4月に一時帰国したがそのときにも仕事がなかったわけではなく、断りきれない仕事は日本に帰国中もやっていた。これは嬉しい悲鳴というものだが、こう忙しいのが続くと嬉しい悲鳴ばかりでなく、体が悲鳴をあげ始める。そして精神的にも。
内田百閒先生ではないが、汽車に乗りたい、汽車に乗りたいと夢にまで見るようになる。フリーランスにとって「体が資本」というのは、全くその通りで強制的に仕事から離れる時間をとるのも重要だろう。
そこで念願だった海を渡る阿房列車を仕立てることにした。
こんばんは、たぬきです。
返信削除ドイツ訪問も終り、そろそろ日常に戻らなければいけない「日本人オフィスワーカー」ですが、なかなかドイツかぶれと貴ブログから、抜け出せなくなっております。
私事ですが、我実家家族は旅好きで、家族に[車免許所持者がいなかった]・[自営業だった]事もあり、もっぱら旅行は平日のんびり鉄道利用でした。
私共子供が巣立った後は、父は”一人旅クラブ”(老人友達を作ろう会?みたいな・・)に所属。
母は気ままに一人で中央線や京電を制覇したり・・目的都市まで新幹線でそこから1日在来線に乗る!などと忙しい私には理解し難い無計画な旅を日本中楽しんでおりました。
ある時は、1日に何本もない列車に乗り遅れ、親切な方に快速など停車する大きな駅まで車で送ってもらったりしたそうで、”田舎の駅はね、駅員さんに「おなかが空いたから、この辺りでどこか美味しいお店あるかしら?」って聞くと、「本当はこの切符で途中下車はできないんですけど、○○がお勧めです。」ってやさしいのよ”
なんて色々な方々にご迷惑をかけていたようです。
そんな父も身体が弱くなり、旅行にいけない母は最近もっぱら『市バス』の旅にでている様です。
目的のないた旅も、列車や船に乗り、人や景色に出会う度、何か素敵な事は始まります。
元気なうちにどんどん阿房列車・バス楽しみましょう!
(??アレ?阿房の解釈間違っていたらすみません)
ちなみにダルマイヤーのアイスコーヒー、美味でした。
ご両親の旅、好感が持てます。また市バスでも、遠くに行かなくても、お金がかからなくても旅は旅。
削除私も以前はよくベルリンの市バスに乗っていました。料金体系がゾーン制で定期券を持っているいくらでも乗れたので。バスの二階は見晴らしもよく、いつも買い物に来ている街でも違って見えました。
アイスコーヒー、私も今度試してみます。