ドイツの鉄道はどうかと言うと一頃よりは減ったようだがまだまだ健在。日本の新幹線にはもう食堂車はない(よね)が、ドイツの新幹線にあたるICEには必ず食堂車(Restaurant)か軽食堂車(Bordbistro)がついている。
ICEをドイツの特急とすれば急行にあたるのがICでここには軽食堂車が連結されていることが多い。軽食堂車の場合、半分が食堂車でもう半分が一等車という合造車が多い。本格的な食堂車が連結されていたかどうかは、このところよく観察していないのではっきりとは言えないが、たぶんそういうケースもあったのではないかと思う。以前はICにはほとんど食堂車が連結されていて、軽食堂車を連結していたのは準急にあたるIRだったが、ICとIRが統合されて再編された結果、以前IRだった列車も今はICになっており、そうやって軽食堂車を連結したICができたようだ。伝統的なIC列車の多くは、ICE化されて姿を変えてしまっている。
ICと同格の国際列車となるとECだが、これには本格的な食堂車が連結されていることが多く、その列車が仕立てられた国の料理が提供されていることも多い。ベルリンだとチェコ、ポーランド、ハンガリーからのEC列車を見かけるが、そこに連結されている食堂車では外国の料理が味わえるのだろう。
このように食堂車はまだまだ健在!なのは確かなのだが、やはり一部には衰退の傾向も見て取れる。以前国内および国際夜行列車には食堂車が繋がっていたものだが、今は繋がっていないことが多い。寝台車、簡易寝台車の乗客は列車給仕から飲み物を購入できるとオンライン時刻表に書いてあるが、食堂車で就寝までの一時を楽しむと言うことはなくなってしまったようだ。残念だがこれも時代の波ということだろうか。
さて以前、ブラウンシュヴァイクに行ったが、そのとき座席にビュッフェのメニューが配れていたのでもらって来た。どんなものが提供されているのか紹介したい。
DB Bordbistroのメニュー |
まず料理は、メニューIからV、子供メニューとシステマティックに分かれている。
メニューIは6.60ユーロで3種類の選択肢がある。選択肢は全粒パンのサンドイッチ、普通のパンのチーズサンド、カリーヴルスト(ベルリンのファーストフードでカレーソーセージと紹介されることもある)。これに飲み物がつく。飲み物はメニューIからIIIまでがソフトドリンクかアルコールドリンク。メニューIVとVではコーヒーやお茶になる。
メニューIIは7.60ユーロで4種類の選択肢がある。温かいハムとチーズのバゲット、ニュルンベルガーソーセージ6本、オーブンで焼いたジャガイモ、チリコンカルネのいずれか。
メニューIIIは10.60ユーロで値段の分だけ料理のボリュームがあるが、まあたいしたものはない。
子供メニューは、ソーセージかスパゲティーで量がいささか少ないようだ。
ここまでのメニューには1.30ユーロを追加するとスウィート/ソルティーいずれかのスナックも付く。
メニューIVとVはパン、ケーキとコーヒー/お茶の組み合わせ。
ドイツっぽいというか、とてもシステマティックで簡潔にできているが、軽食堂車に行くと他のものもあるようなことが書かれている。本当かどうかはいってみないとわからない。
値段が高いかどうかは、各人の判断だが、列車でもあるし私はそれほど高くはないようにおもうがいかがだろう。味はどうか。以前あった日本の食堂車は、戦後は高くてまずいとよく旅行記などで書かれているが、実際にはどうだったのか私はあまりしらない。ドイツのものはどうなのか。いずれ試してから再度報告することにしよう。
IC列車のBordbistro(ビュッフェ) |
参考リンク
・ICEスプリンターの食堂車(ビストロコーナー)
・ICの軽食堂車(ビストロカー)
・喧噪からの避難先になったICE食堂車(レストランコーナー)
(2012年12月9日加筆)
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