今回の投稿もパン作りです。だんだん何のブログなのかわからなくなってきました。
さて前回、クヴァークとスペルト小麦を使ってブレートヒェン(プチパン)を作りましたが、期待が大きすぎたせいか、成果は満足のいくものではありませんでした。しかしスペルト小麦に独特の風味があることがわかりましたので、今回はそれを活かせるものがないかと思い、ライ麦と混ぜてブロート(パン)を作ってみました。
レシピは、全粒小麦とライ麦を混ぜてパンを作ったときのものと全く同じで、その全粒小麦にスペルト小麦を使ったというだけ。
工程は次のようなものです。
まずは毎回同じですが、ハンドミキサーで5分間生地をこねます。いつもと同じなんですが、今回は発見がありました。
これまでこのハンドミキサーを使うのにかなり力を要していたのですが、それは使い方が悪かったのだとわかりました。ハンドミキサーを回すとかなり力がかかるものですから、生地の固まりの端の方で、こね棒にあまり生地が食い込まないようにしていたのですが、実はその調節に力が必要だったんです。そしてそれは無駄な力。
むしろ生地の中央にこね棒を突っ込んで生地がそこを中心に流れるようにして棒の角度を適当に調整すると棒はしっかりと生地に絡まり、作業にもそれほど力を要しないということがわかりました。慣れた方なら当然なのかもしれませんが、私には大きな「発見」でした。
発見ってそんなものですよね。自分にとって未知のものを見つけ出す。それが発見です。ドイツ語だとEntdecken(エントデッケン)といいますが、覆いを剥ぐという意味です。英語のDiscoverと同じです。私が覆いを剥いだということが重要なんですね。「発見」によって私の知識、経験が増えたってことです。
で、できた生地がこれです。いつものより滑らかによく混ざっているような感じがしますので、この後の工程も期待が持てます。
そして覆いをして暖かいところに置いておくと、やはりきれいに大きく膨らみました。それを軽くこねて型に入れ、水を塗って小麦粉をふります。そうして再度暖かいところに置いて膨らむのを待ったのか下の写真。かなり膨れています。それもきれいに。ひょっとして大成功でしょうか。
それをいつものように200度に熱したオーブンに入れて焼きます。焼いている間にもスペルト小麦のいいにおいがしてきます。普通の全粒小麦でもいい香りがしたのですが、スペルト小麦は独特の芳香を漂わせます。
そして待つこと40分あまり。いよいよ焼き上がりました。出来上がったのが、これ。
ナイフを入れて二つに割ってみたのですが、表面の堅さに反して中はかなり柔らかいまま。そのためかナイフで切ったものの、表面と中身が一部はがれてしまいました。上の写真でそれがわかりますか。これは焼き方に改善の余地あり? それともナイフの使い方の問題でしょうか。
それはまあ、今回は棚上げにしておくとして、味の方ですがやはりスペルト小麦の独特の味がよく出ていて、普通の全粒小麦とはひと味違った美味しさです。それがうまく表れたので、味の方は大成功といますね。
ただ外はクッキー並みに堅く、中が柔らか過ぎるというのはいかがなものか。焼き時間が長過ぎたのでしょうか。あるいは温度が高すぎたのか。次回までの宿題になりそうです。
0 件のコメント:
コメントを投稿