このブログは、船のことを話題にしていたのに、パンの次は飛行機になってしまいましたが、空港も港ですからちょっと本題に近づきました。
そしてそのBoeing 787の就航は、ベルリンの住人として無関心ではいられません。というのは、その飛行機が中型機でありながら、Boeing 747(ジャンボ)、Boeing 777、Airbus A 380、A340といった大型機並みの航続距離を実現しているから。そしてそれによって、ハブ空港とハブ空港を結ぶのが長距離国際線という常識が崩れるから。
これからは、ハブ空港と地方空港、もっと発展して地方空港と地方空港を長距離国際線が結ぶ時代になっていく。これは、旅客機の速度が頭打ち(超音速旅客機も亜音速旅客機も実現性に乏しい)の現在において、二地点間の速達を実現する有力な方法で、ボーイング社はそのコンセプトを新型機の開発に採用したのでしょう。
そしてその恩恵を受けやすいのは、ベルリンのような第一級のハブ空港ではないが、それなりに需要のあるような大都市。来年、シェーネフィルト空港がベルリン・ブランデンブルク国際空港(BBI)として新装オープンした際には、日本との直行便が開設されるのではないかと期待するベルリン在住の日本人は私だけではないでしょう。
全日空、日本航空の他に、ベルリンを拠点とするエア・ベルリンもBoeing 787を相当数発注しています。
その可能性を伺わせる記事をAsahi.comに見つけました(2011年2月18日の記事を参照)。その記事は、エア・ベルリンと日本航空の間で共同運行についての話し合いがもたれたということを紹介しています。これは喜ばしいこと。
その記事ではエア・ベルリンをLCCと紹介しています。確かにロンドンのLCC空港に多数乗り入れていますが、私の印象だとエア・ベルリンはもうLCCではない。何度か国内線を利用したことがありますが、サービスはルフトハンザに劣りません。私の乗ったときには、国内線でもアルコール飲料を含む飲み物とスナックのカートサービスがありましたが、LCCのように有料ではありませんでした。
エア・ベルリンが日本との間に直行便を開設するなら是非乗りたい。まあ、値段にもよりますが。
(追記)2017年、エアベルリンは破産を宣言し運航を停止しました。エティハド航空を始め、救済の手を差し伸べる航空会社、出資者はありませんでした。航空業界から「ベルリン」の名前がついたエアラインが消えてしまうのは残念です。ベルリンと東京を結ぶ直行便も夢と消えました(2018年1月16日)。
Air Berlin倒産後も機材はしばらくの間、別航空会社の便として運航されていました。このBoeing 737も尾翼を白塗りにしています。テーゲル空港にて撮影。 |
初めまして。本当ですね、早くベルリン⇔東京の直行便を実現して欲しいものです。自分もベルリン在住暦9年ですが、加齢と共にだんだん帰国が経由便だと、しんどく感じる様になってきましたw
返信削除でもテーゲル空港が無くなってしまうのは淋しい気もします。
匿名さん、コメント有り難うございます。
返信削除乗り継ぎ便は、体力的なこともさることながら、乗り換えのときにまたセキュリティーチェックを受けなければならないのは本当に面倒。セキュリティーチェックは、イノベーションもありそうですがやはり直行便に勝る便利さはないかもしれません。
しかしテーゲルが閉鎖されるのは確かに惜しいこと。地方空港としてはあれほど便利なところはありませんからね。