今週は、ハノーファーで技術メッセが開催されている。私も見学すべく訪れたのだが、その往復はさんざんだった。
まずベルリン・シュパンダウからのった往路のICE。車両タイプICE2。これは編成が短く、途中で切り離し出来るように2つの短い編成が併結するもの。シュパンダウ駅は、中央駅を発ったICEにとってベルリン最後の停車駅。新幹線なら品川駅と似ているが、停車時間は長くない。
いざ乗り込むと、乗り込んだのは私が予約した席がある編成とは別の編成。併結した編成は途中で途切れていて走行中は後ろから前へ、また前から後ろへは移動できない。列車は満員で予約したのに座席無し。このままハノーファーまでの1時間半立ちっぱなしかと思っていたら、1時間走って途中のヴォルフスブルクでかなりの人が降りたので残りの30分は席に着けた。満席の理由は開催中のメッセへの訪問者のためかと思っていたらさにあらず。ベルリンとフォルクスワーゲンの本拠地であるヴォルフスブルクの間には、ICE通勤の人がかなり乗っていたようだ。
朝から疲れる、その上、予約していたのに席に着けないのは不満の残る旅立ちだったが、自分の乗る車両を良く確認しなかった自分が責任もあり自分が悪いので仕方がない。
そしてハノーファーでメッセを見学した帰り道。朝のこともあるので今度は注意して自分の席を確認。今度もICE2の車両。自分の席は後ろの編成にある22号車。しかし到着した列車は併結していない短い編成。自分の乗る車両を探していたが、見当たらずもう発車時間。仕方なく乗り込んだが、やはり22号車はどこにもない。
検札に来た車掌に私の車両はどこなんだと聞いたら、あんたの乗る列車は15分遅れだとちゃんと駅でアナウンスしたはずだと。駅でアナウンスしていたかどうか争うことはできないが、前の半分は定刻運転で後ろ半分が遅れていたってことか。別々の駅を出発した二つの列車が途中で連結された一つの列車になるってことはあるが、この日は、併結する駅で、遅れて来る列車を待たずに前半分だけが先に発車してしまったということのようだ。
しかもこの列車、満席の上、ハノーファーを出てヴォルフスブルクには停まらない運転。ベルリンまでの1時間半、立ちっぱなし。メッセでもさんざん歩いた後だったので、かなりこたえた。
メッセで列車が混むことを考えて席を予約したのに、往路復路両方とも自分の席に着けなかった。列車の構造が、そのように不便にできているなら仕方がない、短い停車時間で自分の乗る車両を見つけられなかったのだから仕方がない、駅でアナウンスしたと言うが聞き取れなかったのなら仕方がない。と思ってみても、怒りは消えない憤怒列車の旅。
ご挨拶
乗り物好きを自任していましたが、このところ徒歩での旅行がマイブームです。
2012年4月25日水曜日
2012年4月6日金曜日
閉鎖間近のベルリンテーゲル空港(1)
現在、ベルリンの空の「表玄関」となっているテーゲル空港は、今年6月2日で閉鎖されることになっています。市街地に近くこれ以上の拡張は難しく、また騒音や事故の危険を考えれば、この空港が限界に来ていることは確か。でも市街地に近接しているからこそ小さくまとまってアクセスが抜群に良いというのも事実。ベルリンは、かつて東ドイツの中に浮かんだ西ドイツの、西側世界の陸の孤島だったことから、ベルリンから西ドイツや外国に行くのに飛行機を使った人も多かったことでしょう。
私が、ドイツに来たのは東西ドイツ統一後の1998年なので、分裂時代のことは自分の体験ではありませんが、日本への一時帰国や旅行ではほとんどこの空港を使いました(ちなみに他は、テンペルホーフ空港が1回、6月から拡張されて新装オープンされることになっているシェーネフェルトが1回)。日本へはロンドン、パリ、アムステルダム、チューリッヒ、ミラノ、ウィーン、フランクフルト/マインを経由しますが、そこへ飛び立ち、また戻って来たのもこの空港です。
友達や恋人、女房、そしてお客さんを迎え、見送ったのもこの空港。ベルリンに住み始めて、まだ早く日本に帰りたいと思っていた頃、郷愁を感じて、何となく独り足を向けたのもここでした。
その慣れ親しんだこの空港がなくなってしまうのは、残念だし寂しいのですが、嘆いても詮無きこと。せめて写真で残して、ここに記録しておくことにします。
今回掲載するのは、3月末に帰国する女房を見送ったときに撮影したものです。
下の写真:
空港の正面玄関前、バスターミナルにて。
路線バスの他、観光客、団体客用のバス駐車場もここにあります。
下の写真:
メインターミナルの最深部にはルフトハンザ専用のカウンターがあります。
下の写真:
正面玄関からターミナルに入って直ぐのところ。奥には出発便、到着便の情報を示す掲示板が見えます。以前はその下に大きなインフォメーションがありましたが、撤去されてショップになりました。
下の写真:
レッドバロンというカフェテリアの前からコンコースを見下ろします。
ターミナルが狭いので人がところ狭しと立ち、歩いています。ちょっと駅のようです。
下の写真:
玄関の横にあった階段塔の上からターミナルの内側を見下ろします。内側はタクシー乗り場になっていて、カウンターの直ぐ前までタクシーで乗り付けるようになっています。タクシーから降りると直ぐにカウンターがあり、重いトランクを長く運ぶ必要がなく、非常に便利でした。
下の写真:
メインターミナルと管制塔です。
下の写真:
女房の乗ったKLM機。Boeing 737ファミリーとAirbus 320ファミリーは、この空港で最もよく目にした機種です。大きくてもフランクフルト線のAirbus 300や北米路線のBoeing 767くらいですね。そういえば、一度だけ英国航空のBoeing 747が、爆弾騒ぎで緊急着陸したことがありました。あとはアメリカ大統領を乗せたAirforce Oneも来ましたね。滑走路は二本あり、長い方は3000 mありましたので、ジャンボも離着陸できないことはなかったみたいですが、ハンドリングが困難だったのかもしれません。
テーゲル空港情報、すこし続けます。明日は、一時帰国でテーゲル空港を使います。もしかするとこれがこの空港を使う最後の機会かもしれません。
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