ご挨拶

乗り物好きを自任していましたが、このところ徒歩での旅行がマイブームです。

2011年11月20日日曜日

Eberswalder Straße駅前でオールドタイマーに遭遇

今日は、どんよりと低い雲が立ちこめる典型的な北ヨーロッパの冬の空。こういう日は、家の中に籠っていると余計に気が滅入ってきますので、厚着をして外に出かけました。久しぶりに街の中を歩いてみようかと。

SバーンのOranienburager Straßeで降りて、ダンスホールをのぞき、Hackescher Höfeで迷い、地下鉄のWeinmeister Straßeの駅の脇を通ってRosenthalerstraße、Rosenthaler Platz、Weinbergsweg、Kastanienalleeをぶらついて、地下鉄のEberswalder Straße駅まで。

ベルリンで一番にぎやかな通り、若い観光客が集まる人気の界隈。この辺りは混沌とした秩序があって面白い。ちょっと観光地化され過ぎたかなという嫌いはあるものの、まだまだベルリンの魅力を失っていません。

そんな流行の界隈を歩いていると、Eberswalder Straße駅前の交差点で、古風な路面電車の車両に遭遇。


どうも、新しいものよりも古いものに目が行ってしまうんですよね。といっても古い車両を整備して特別に走らせているのだから、こういうのも新しきベルリンの1シーンと言えるのかな。

この車両は、連結なしの一両きりでの運行でしたが、貸し切りによる特別運行のようでした。とっさにカメラを構えましたので、あまりいい写真とは言えませんが、こんなかわいらしい路面電車が走っていました。

2011年11月19日土曜日

郵便物税関(Postzollamt)

今週の木曜日、久しぶりに税関を訪問するはめになった。といっても怪しげなものや密輸をやらかしたというわけではない。日本からパンフレットを取り寄せたところ、それが「商品見本」と表示されていたために、お役所の方で、なんだなんだ、ということになったらしい。

私が呼び出された、郵便物の税関は、Kufsteiner Straße 71-79, 10825 Berlinにある。最寄り駅はSバーンのInnsbruger Platzなのだが、ここから行くには人通りのない道を通らねばならず、暗くなってからは気味が悪いのでお勧めできない。私が行ったときも、前を歩いていたムスリムの女性が、後ろから近づいてくる私の足音におびえたのか、初めは早足に、そして走るように逃げて行った。実はこちらも逃げ出したいくらい人気がなく、気味が悪い通り。お願い、逃げないでと引き止めたいくらいだった。行くならInnsbruger Platzではなく、地下鉄のU4 Rathhaus Schönebergからアクセスした方が良かったようだ。

ここを訪れたのは、12年間ベルリンに住んで2度目。前回はもう10年以上も前のことで、訪れたのも日中だった。前回は場所さえ見つければ難なく荷物を受け取ることができたのだが、今回は前回と違ってまず申し込み窓口に通され、受付に並んで来意を告げ、受け取る郵便の内容物を申告しなければならない。私が到着したとき既に20人近くが列をなしており、申告を終えて呼び出しを待つ人が部屋一杯、40人くらいはいただろうか。列はいっこうに進まず、イライラし出すが、それが我慢できないなら、ドイツ暮らしは止めた方がいい。で、私の場合、止めるわけにいかないので、もうイライラをコントロールする術が身についてしまったようだ。

日本人としてドイツに暮らしていると、接する人のタイプが偏ってくる。イライラを抑え込んでしまうと、こういういろいろなタイプの人が集まる場所は、観察するには結構楽しかったりする。老若男女、善男善女?が集まる。若い女の子もいて、結構美人もいるなぁ、なんて見ていると無駄に過ごす時間も無駄に思えなくなってくる。

受付が済むまで30分、それが終わって呼び出されるまでに30分ほど待っただろうか。呼び出されて隣室の扉から入り、指定のカウンターに行くと、税官吏が郵便物の中身を調べるのだが、私の向かったカウンター4の担当官はかなりハイテンションな女性。終業時刻が近づいているので、疲れと目前に迫ったゴールで気分が高揚しているのだろうか。

日本からの荷物?、中身は何かな?・・と自分がプレゼントをもらうかのごとく楽しげ。封筒を開けますよ、傷つけないようにやりますからね・・、と楽しい作業は続く。中身を出して、あ〜、申告通りパンフレットね。残念だけど、(課税する)価値はなさそうね。日本語は読めないけどさ。はい、どうぞ、と無事に荷物を受け取ることができた。

むすっとされるよりこういう対応の方がいいけど、最後の「残念だけど」ってのは傑作。

2011年11月14日月曜日

ベルリンダンス事情 - Clärchens Ballhaus

ベルリンほど、気軽にダンスを楽しめる街はそうはない、と私は思っています。タンゴ、サルサ、ディスコなど様々なダンスの場所、機会があり、しかも安くて、夜でも比較的安全。

中でも社交ダンスを中心に毎日いろいろな企画のあるClärchens Ballhaus(クレールヒェンス・バルハウス)は、その象徴のような存在で、ドイツ国内でも、日本を含めた諸外国でもベルリンのナイトライフとして紹介されているらしい。食事をしたり呑みながら気軽にダンスを楽しめるダンスホール。

ダンスが好きな人にとってはこれほど良い場所は滅多にない、と思っていたのですが、最近はちょっと事情が変わってきました。ホールが有名になって世界各地から訪問者があるのはいいことなのですが、だんだんと踊る気のない観光客が増えてきました。踊る阿呆になるか見る阿呆になるかは、人それぞれで結構なのですが、踊りに行く者にとってはちょっと困った事態になることも・・。

観光客に席を予約されてしまうと踊りに来る方は、どこにも席がなくて、踊るだけ踊って、立ったまま呑んで帰る、ということになってしまいます。つまりダンスホールだというのに、席が踊らない人のために確保されている、というわけ。

昨日は日曜日で、午後からフリーのダンスパーティーがありました。以前は、席を予約せずに行っても座るところはありましたし、何度か行くとダンスをする者同士で顔身に知りになり、いろいろな人を誘って自由に踊れたのですが、今は観光客らしき人が席を埋めていて、顔見知りは一緒に来たパートナーと踊るだけ。休憩するテーブルがないので、自由にお誘いするって雰囲気じゃない。踊るだけの人と飲み食いするだけの人。ダンスフロアとテーブルが別々になってしまったようで、「ダンスホール」を期待して集う者には悲しい状況です。

経営者は、どう思っているのでしょうね。予約も入っているから経営的にはいいのでしょうか。踊りに来る人は、踊っている間は、飲み食いしないからホールの収入は貢献しないわけで、席について絶えず飲み食いしているお客さんのおかずになっていればいいのかな。

有名になり過ぎたこのホール、少し寂れることを願っている踊る阿呆は、私だけではないかもしれません。

2011年11月5日土曜日

スイートポテト

サツマイモのことを甘藷と言いますが、この言葉、どこから来ているんでしょうね。英語はSweet Potato(甘いポテト)だし、ドイツ語だとSüßkartoffel(甘い馬鈴薯)。オランダ語やポルトガル語、スペイン語でも「甘い芋」と表現されるのでしょうか。
しかし日本語で「甘藷」と言わず、「スイートポテト」というとサツマイモを使った甘い焼き菓子になってしまいます。

といった概念を弄ぶのはいい加減にして本題に。

今日はサツマイモが残っていたので、スイートポテトを作ってみました。ドイツだと普通のスーパーでは、サツマイモはあまりお目にかかりませんが、アジアショップやトルコ人の八百屋にならよくおいてあります。ただし日本のものと違ってあまり甘くない。日本のサツマイモのような色をした芋は、切ってみると中まで赤かったりするのでびっくり。その他、形はサツマイモでも色はジャガイモみたいなものもありますが、こちらもあまり甘くない。

そういった点を加味して、砂糖を多めに投入し、何とかそれらしいものができました。フォイルから出して皿に載せてみると、フォイルに接していた底の方は、こんがり焼き色がついていました。

味はまずまず。形はちょっと改善の余地がありますね。