ご挨拶

乗り物好きを自任していましたが、このところ徒歩での旅行がマイブームです。

2011年7月31日日曜日

苺のシュマントトルテ


ドイツのレシピ本を使って「苺のシュマントトルテ」を作りました。ドイツ語で書くとErdbeer-Schmand-Torteです。

小麦粉にButtermilchと卵を混ぜ、バニラ風味で焼いた生地の上に、Schmandでクリーム層を重ね、その上に苺を並べて最後にTortengussをオレンジジュースで溶いたゼリーで上からコーティングをかけて出来上がり。

Buttermilch、Schmand、Tortengussは、辞書によればそれぞれ(バター採取後の)脱脂乳、乳脂、フルーツパイ用のゼリーだそうです。前二者はスーパーマーケットでは冷温の乳製品のコーナーに、最後のものはケーキ類の棚にありました。ドイツの乳製品って随分といろいろなものがありますね。

味は、フレッシュな甘さに感動。今回はドイツ苺を使いましたが、その嫌みのない甘さにも驚きました。これまで苺の産地なんて意識していませんでしたが、やはり地産地消は美味しい。

苺の代わりに杏や桃も合いそう。このレシピは応用が利きそうです。

リンゴケーキを中心に焼くケーキはこれまで経験があったのですが、トルテ類は初めての体験でした。

2011年7月30日土曜日

LIFO Dallmayrコーヒー


タイトルのLIFOは、Last In First Out(後入先出)という簿記・会計用語。コーヒーはまだ古いストックがあったのに昨日買ったばかりのダルマイヤーコーヒーを開けたといことでこんなタイトルにしました。普通は古いのから呑んでいくFIFO(First In First Out)にしているのですが、今回はいつもは東京で暮らす女房が来ているので、美味しいダルマイヤーから先に開けたというわけです。

コーヒーは、スーパーの客寄せ商品になっているのか、ポスティングされるチラシに、よく安売り広告が載っていて、安いときに買っておきます。このダルマイヤーコーヒーの場合、ベルリンのうちの近所のスーパーでは、500 gの真空パックが通常は4.99ユーロですが、安売りになると3.50ユーロ以下のこともあり、ストックしておけばかなりの節約になります。

しかし今年は、なかなか例年通りには価格が下がりません。昨日買った写真のパックも500 gが3.99ユーロ。これでも安い方なので買っておきました。去年は3.29ユーロくらいまでは下がったんですけどね。

このコーヒー、日本でもデパートなどで売られているようですが、かなりのお値段だとか。写真のものは、このブランドではスタンダードなもので、ちょっと贅沢ですが日用品レベルです。ちなみにドイツのコーヒーはなかなか美味しいですよ。コーヒー豆って農産物ですが、呑めるコーヒーは既に半ば工業製品。管理とロースト、挽き方で味が決まってしまいますから。そして商品でもあって、豆の仕入がいいと、できも違います。ドイツのコーヒー消費は、日本よりも歴史が長いため、産地との繋がりもそれだけ長い付き合い。それが質のいいコーヒー豆の仕入を可能にしているのだとか。

ドイツのコーヒー、一度お試しあれ。

2011年7月15日金曜日

ベルリン直行便、開設なるか?

現在、日本では全日空が世界で初めて導入するBoeing 787が話題になっています。ニュースで記事が配信されましたが、一般の人々の間でどれほど関心があるのかはわかりません。乗り物好き、航空ファンの間では関心は高いと思いますが。

このブログは、船のことを話題にしていたのに、パンの次は飛行機になってしまいましたが、空港も港ですからちょっと本題に近づきました。

そしてそのBoeing 787の就航は、ベルリンの住人として無関心ではいられません。というのは、その飛行機が中型機でありながら、Boeing 747(ジャンボ)、Boeing 777、Airbus A 380、A340といった大型機並みの航続距離を実現しているから。そしてそれによって、ハブ空港とハブ空港を結ぶのが長距離国際線という常識が崩れるから。

これからは、ハブ空港と地方空港、もっと発展して地方空港と地方空港を長距離国際線が結ぶ時代になっていく。これは、旅客機の速度が頭打ち(超音速旅客機も亜音速旅客機も実現性に乏しい)の現在において、二地点間の速達を実現する有力な方法で、ボーイング社はそのコンセプトを新型機の開発に採用したのでしょう。

そしてその恩恵を受けやすいのは、ベルリンのような第一級のハブ空港ではないが、それなりに需要のあるような大都市。来年、シェーネフィルト空港がベルリン・ブランデンブルク国際空港(BBI)として新装オープンした際には、日本との直行便が開設されるのではないかと期待するベルリン在住の日本人は私だけではないでしょう。

全日空、日本航空の他に、ベルリンを拠点とするエア・ベルリンもBoeing 787を相当数発注しています。エア・ベルリンは、ワンワールドにも加盟しているので、日本航空の共同運行も実現するかもしれません。(まだ加盟していませんでした。訂正します)

その可能性を伺わせる記事をAsahi.comに見つけました(2011年2月18日の記事を参照)。その記事は、エア・ベルリンと日本航空の間で共同運行についての話し合いがもたれたということを紹介しています。これは喜ばしいこと。

その記事ではエア・ベルリンをLCCと紹介しています。確かにロンドンのLCC空港に多数乗り入れていますが、私の印象だとエア・ベルリンはもうLCCではない。何度か国内線を利用したことがありますが、サービスはルフトハンザに劣りません。私の乗ったときには、国内線でもアルコール飲料を含む飲み物とスナックのカートサービスがありましたが、LCCのように有料ではありませんでした。

エア・ベルリンが日本との間に直行便を開設するなら是非乗りたい。まあ、値段にもよりますが。


(追記)2017年、エアベルリン破産を宣言し運航を停止しました。エティハド航空を始め、救済の手を差し伸べる航空会社、出資者はありませんでした。航空業界から「ベルリン」の名前がついたエアラインが消えてしまうのは残念です。ベルリンと東京を結ぶ直行便も夢と消えました(2018年1月16日)。

Air Berlin倒産後も機材はしばらくの間、別航空会社の便として運航されていました。このBoeing 737も尾翼を白塗りにしています。テーゲル空港にて撮影。