ご挨拶

乗り物好きを自任していましたが、このところ徒歩での旅行がマイブームです。

2013年6月30日日曜日

徒歩旅行 E11 ベルリン - ポツダム(1)

 日本には自然歩道というものがあるがヨーロッパにも似たものがあり、しかも今でも整備が続いている。中には国境を越えて通じているものもある。ドイツ語だとEuropäischer Fernwanderwegというのがそれで、訳せば「ヨーロッパ長距離遊歩道」となる。ベルリンの周辺にはそのE10号線とE11号線が通っている。
 北ヨーロッパの日の長い夏を利用して、ベルリンからポツダムまでE11を伝って歩いてみた。距離にして25 km(vgl. http://www.wander-bahnhoefe-brandenburg.de/wanderAbschnitt_E11_durch_Berlin.php?wh=wn)。山あり谷あり、川あり湖あり、自然あり文化、歴史ありでとても面白い体験だった。写真を中心に三回に分けてレポートしたい。
 第一回はS Bahn Heerstraße(ヘアシュトラーセ)駅からGrunewaldturm(グルーネヴァルトトゥルム)まで。



 まずはHeerstraße駅へ。駅前でバスを降り脇の道Teufelseechausseeを進みTeufelbergを目指す。




 途中から舗装道路を逸れて森の中へ。ハイカーやサイクリングを楽しむ人も多い。



 どうも道を間違ったようで、「そり滑走路」に出てしまった。これを上ると山頂へ近づくが、そこでもまた道を誤り、元の舗装道路(Teufelseechaussee)に出てしまった。気にせずこの道を奥へ進む。行き先はTeufelsee(トイフェルゼー)湖。コンパスが意外と役に立つ。



 Teufelsee湖。暑い日だったためか水遊びをする人も多かった。FKKの方々も。



 分かれ道では迷うことも多いが、それも楽しみの一つ。



 グルーネヴァルトの森。サイクリングロードにもなっているところは、自転車がよく通るのでそれほど寂しくない。



 分かれ道には道しるべがあるときもある。



 雨宿りのできそうな小屋もある。幸いこの日は雨は降らなかったのだが。



 所々に案内のための地図もある。



 もうグルーネヴァルトトゥルムは近いが、急な坂が行く手を阻む、ってほどでもないが、ラストスパート。



 グルーネヴァルトトゥルムに到着。これで10 km。14時にヘアシュトラーセ駅を出発して15時25分にここに到着。今回のコースはトイフェルベルクの登りは結構きつかったが、多くはサイクリングロードをかねた道で、歩くのにそれほどきつくはなかった。それでもちょっとした冒険気分もあり、楽しめる。
 グルーネヴァルトトゥルムにはカフェ/レストランがあり、喉を潤すも良し、空腹を満たすのも良し。


 ちょうどHavelchausseeをクラシックバス(と言うほどは古くはないが)が来たので、S Wannsee駅経由で家路に就く。心地よい疲れ。

 この路線218系統は、こんなクラシックバスが走っている。時刻表を見るといつこのクラシック車両が来るかわかる。以前乗った車両は、今日の車両よりももっと古いタイプ。
 今日のものは、私がベルリンに来た1998年にはまだまだ現役だった。これがクラシックバスなら、私自身も随分とクラシックになったということになる。



 15時50分、Wannsee駅に到着。

 次回のレポートでは、グルーネヴァルトトゥルムとニコラスゼーの間を歩く。

2013年6月27日木曜日

ハンブルク港誕生祭を見学に(5)まだ時間があるのでちょっと遊覧

 Cap San Diegoのデッキから入港してくる船を観察したが、もう入港のピークは過ぎていてしかも逆光でいい写真は撮れなかった。仕方がないのでプールデッキでビールと焼きソーセージで腹を満たして帰途に就くことにした。

プールと言っても水浴びができる程度のサイズ。それでも赤道を越える暑さ凌ぎにはなったのだろう。

 しかし今日はよく歩いた。船から出るともうくるぶしの辺りが痛い。足の裏が辛い感じ。桟橋周辺に接岸する帆船を見て駅に向かった。

各国の練習帆船の他に、クルーズを行う帆船も。ヨーロッパにはこういった中型?帆船によるクルーズも多い。

 ただ何かちょっと物足りない。やはり港巡りをしないで帰るのはではつまらない。地下鉄の駅を向かう途中。遊覧船の案内が出ている。出航は5分後。1時間の遊覧は列車の出発までの時間をつぶすのにもちょうど良い。ここは渡りに船と乗り込むことにした。

 以下は遊覧船から撮影した写真。窓越しなのであまり画質が良くないがお許しいただきたい。




 やはり何と言っても目玉はこれ。前夜に命名式を終えたばかりのEuropa 2。1のデザインを踏襲しているが、時代の流れには逆らえず大型化し、ベランダ付きのキャビンが多くなった分、船としての美しさは低下。



 こちらは客船ターミナル接岸したアイーダクルーズのAIDA luna。


 遊覧船は運河を巡って再びEuropa 2に接近。現Europa (1)は、Die schönste Jacht der Welt(世界で最も美しいヨット)と言って宣伝されていた。それでもヨットと呼ぶには大き過ぎた他が、2はさらに多くなった。


 遊覧船がオイローパ2に最接近。


 船と言うよりはホテルか。



 ブレーメンのビールBecksの宣伝に使われていた帆船?


 Cap San Diegoにも近づく。順光だが曇ってもいて写りが悪い。



 建設中のオペラハウス。完成すればハンブルク港のランドマークになるだろう。




 遊覧船は桟橋に戻ってきました。川船に作られた教会が停泊中。


 この後、疲れきった足を引きずり、地下鉄で中央駅へ。帰りの列車は、行きに乗った編成がSyltから戻って来たもの。食堂車もなく車内販売もなく、ベルリンまでは寝るだけ。それでも心地よい疲れと揺れでベルリンまではあっという間。

 いろいろとあった一日だったが、ハンブルクの港誕生祭を堪能。博物館船は、また訪れたいスポットになった。


2013年6月25日火曜日

ハンブルク港誕生祭を見学に(4)Cap San Diego見学

 港のプロムナードは人で混み合っているし、岸と航路との間にはいろいろな障害物があり船がよく見えない。どこかよく見られるところはないものかとプロムナードを歩きながら探していると、目に入って来たのがこの船、ハンブルク港に繋留されているCap San Diego。
 氷川丸ほどは古くはないが、ハンブルク港の博物館船。このデッキに上がれば航路がよく見渡せるのではないかと判断し入館。

 モデルシップ製作の参考にするためにかなり撮影したのだが、ここに掲載したのはその一部。



 ブリッジ。氷川丸なら神棚があるところだが、この船にはそういったものはない。キリスト教の祭壇もない。



 ハウスは流線型が美しい。戦後の船という印象。



 この船は、貨物を中心とした貨客船だが、もちろんキャビンがある。



 こちらは図書室兼サロン。読書と乗客同士の対話は、この船の現役当時、船旅の最大の娯楽だったのだろう。


 保存船Cap San Diegoと氷川丸の最も大きな違いは、この船が動態保存であると言うこと。エンジンは今も生きていて、船内の電源用にいつも一部が動いている。

 と駆け足になってしまったが、港祭りそっちのけでじっくりと見てしまった。この船、また訪れてみたい。これほど見どころがあるとは思わなかった。次回は、もっと時間をかけてオーディオガイドも聞いてみたい。あと宿泊も! いつになるか分からないが。