今回で11回目になるが、「海を渡る阿房列車」もこれで最後とする。
まずは車窓からの写真。首都コペンハーゲンのあるシェラン島からロラン島へ渡る橋だったと思う。デンマークには、島国というイメージはなかったが、首都は島にあり、最大の領土もユトランド半島であるから、国土は島嶼性が強い。乗ってみて初めて実感できた。
次の写真は、デンマーク国鉄が利用しているドイツ製ICE車両。本当はこの車両がコペンハーゲンからハンブルクまで走るはずだったのだが、この日は途中から。この駅はニュケビングファルスターという駅だったかと思うが、もう記憶が定かでない。
ちなみにこのICE車両、電車ではなく気動車。ICE-TDという電気式ディーゼル駆動の振り子列車と言うかなり貴重な存在。ただ、ハンブルクまでの路線では、その能力が発揮されているとは言えない。先のEC用列車とスピードの違いは感じられない。
そして今回最後の鉄道連絡船。1時間もかからない航路で、船もそれなりに小さくちょっと揺れた。船は両方向にブリッジがあり、どちらの港でも回頭しない。やはり列車ごと船に乗り込む。船の中に架線をつけるのは大変なので、ここでは気動車であるICE-TDのメリットが出る。
船でお茶を飲んでいるとまもなくドイツ側の岸が見えてきた。フェーマルン島プットガルテンの港はもうすぐそこ。ドイツの日常風景になった風力発電用の風車が背景に見る。実はコペンハーゲンからハンブルクへは、この鉄道連絡船を使わなくても橋だけで結ばれているが、大分遠回りになるため時間がかかる。船は乗り降りの手間がかかるがショートカットなので時間的メリットがある。ちなみにドイツとコペンハーゲンを結ぶ夜行列車は、この連絡船コースではなく遠回りのコースで運行されている。寝て行くにはそちらの方が都合がよいのだろう。
あとはハンブルクでICに乗り換えてベルリンに向かったが、混雑していたこともあり、あまり写真撮影はしなかった。このICはドレスデン行きのドイツ国内車両なのだが、なぜかチェコの車両が使われていた。私の乗った二等車は仕切室(コンパートメントの車両)。二等はすべてそのタイプ。最後尾に増結車両が連結されていたがそれだけが開放室。ちなみにドイツのIR用の車両。この列車には食堂車も連結されていて、チェコの料理とビールも楽しめるはずだったが、この日は込み合っていて食堂車の座席までいっぱいだった。ヨーロッパの鉄道もバカンスシーズンは混み合うし、また最近では飛行機のようにある程度早割切符を売って座席を埋めているので、混み合う列車も多いような感じがする。といっても日本ほどのすし詰めになることは滅多にないが、やはり長距離列車なら座席予約をお勧めする。
また阿房列車の旅に出てみたいと思っている。
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