7月半ば、前回の「苦行の道」で懲りたために、8月は一度も「66湖巡り」には出かけなかった。9月は歩くことを忘れ、10月に入り思い出してベルリンの中を歩いてみるとやはり郊外にも出かけたくなる。
10月20日、食事を終え、仕事を片付けて、急遽出発。前回の終点であるヴスターマルクまではポツダムで乗り換えてローカル列車で30分あまり。もっとショートカットのルートもあるのだが接続が悪かった。
列車好きのためにローカル列車の写真も掲載しておこう。
ポツダム中央駅にて。近年配備が進んでいるローカル列車用の車両。 |
2等席。開放的で明るいが、椅子と窓の位置が合っていない。最近の車両はすべからくこうなっている。 |
折りたたみのテーブル。お弁当も載せられそうだ。 |
時間は15時19分、ヴスターマルクの駅前からは前回通った道が続く。ここからスタート。万歩計を0にセット!
ヴスターマルクの教会。何の特徴もない集落には、こんな教会の鐘楼もアクセントになっている。
この66個巡りのトレイルは、道しるべがよく整備されている。地図は持って来ているが、あまり詳しくはない。地図を見るよりも道しるべを頼った方が楽。
ヴスターマルクの集落を出るとトレイルは再びハーフェル運河の岸を進む。こういう道は歩きやすい。ただ今回のコースは、アウトバーンが並行していて自動車の騒音がいつも聞こえてきてムードがない。ガイドブックにも「あまりお勧めではない」と説明されていた。前回が苦行の道で、今回は何と呼ぼう。この辺りはあまり魅力的ではない。
こんな細い路が河岸を通っている。そしてその先には別の運河があるはず。地図では、橋は確認できなかったのだが、運河は既に使われていないのか、ハーフェル運河本流とは分断されているようだった。狭い水門があったが船は通れそうもない。
落ち葉を踏み分けながら進むと、オートキャンプ場。ここは民有地。Google Mapにルートとして出て来ないのは、そのためか?
ここには、感じの良い軽食堂があるとのことだったが、営業時間は不定期だそうだ。私は見つけることができなかった。
このキャンプ場を過ぎると道が急に怪しくなり、歩きづらくなる。前回通ったような草に覆われた苦行の道が、秋色に姿を変えて現れる。夏草よりは大分歩き安いが、それでもかなりの難所。足の裏が痛くなってくる。
君はアザミ嬢の成れの果て? |
この先、ガイドブックでは、アウトバーンを横切るにはかなり迂回して立体交差を通らなければならないが、近くまで来ると道しるべは高架下を通るように導いてくれる。たしかに高架下は通れたが、そこを過ぎて一般道で出ようとすると遮断機が下りている。もちろん歩いて通るなら、跨ぐか、足の短い私は潜れば済む。
遮断機の向こう側には、立ち入る事なかれ、の札があり、短足小心の私には、いけないことをしてしまったという不安が募る。怖いお兄さんや官憲の来ないうちに、立ち去るにしかず。
ここを過ぎるとようやく人里が近づく。鳥がいくつもVの字を描いて編隊で飛んで行く。これは雁がね?
ようやく辿り着いた人里はブリーズラング(Brieselang)。街は線路を挟んで北と南に広がる。南は集合住宅があるが、北はこの通り一戸建ての家が続く。ベルリンの典型的な近郊都市だそうだ。それにしても何とも殺風景。それでも広い庭と新鮮な空気は、ベルリンに勤めるお父さんたちの憧れなのだろうか。街の入口から駅までさらに2 kmの道のり。
大きな地図で見る
今回のデータ
日付:2013年10月20日(日)
天候:曇り
ヴスターマルク駅出発:15時19分
ブリーゼラング駅到着:17時07分
所要時間:1時間48分(1.8時間)
距離:約7.8 km
歩数:11150歩
速度:4.33 km/h